令和8年度第1回 工事担任者 総合通信「技術」過去問と解説
工事担任者試験(総合通信)令和8年度第1回の「端末設備の接続のための技術及び理論」全50問を、問題文・選択肢・正解と、根拠や計算過程まで書いた解説つきでまとめました。各問の「正解と解説を見る」を開くと答えを確認できます。
第1問
第1問(ア)アナログ電話機(エコー・側音)
アナログ電話機での通話に影響を及ぼす現象について述べた次の二つの記述は、(ア)。
A 送話器から入った送話者自身の音声や室内騒音が、送話者側の電話機内部の通話回路及び受話回路を経て自分の耳に聞こえる現象は、一般に、回線エコーといわれる。
B 送話者自身の音声が、受話者側の受話器から送話器に音響的に回り込んで通話回線を経由して戻ってくることにより、送話者の受話器から遅れて聞こえる現象は、一般に、音響エコーといわれる。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:② Bのみ正しい
A:自分の声が自分の電話機の中で受話器に回り込んで聞こえるのは側音です。回線エコーではないので誤り。側音は適度にあると自然に話せますが、大きすぎると声が小さくなってしまいます。
B:相手の受話器の音が相手の送話器に入って戻ってくるのが音響エコーです。正しい。
回線エコーは、2線-4線変換部の不整合で信号が反射して戻ってくる現象です。
第1問(イ)デジタル式PBX(内線回路)
図はデジタル式PBXの内線回路のブロック図を示したものである。図中のZは(イ)を表す。
問題図(出典:日本データ通信協会)
- ①変調器
- ②復調器
- ③等化器
- ④伸長器
- ⑤符号器
- ⑥復号器
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正解:⑥ 復号器
Zは、通話路から内線へ向かう下りの音声情報(デジタル)を、2線-4線変換回路へ渡す位置にあります。デジタル信号をアナログ音声に戻すので復号器です。
上りのYは、アナログ音声をデジタルにする符号器です。V(過電圧保護)、W(給電)なども含めた内線回路の機能は、頭文字でBORSCHTと覚えます。
第1問(ウ)デジタル式PBX(外線応答方式)
デジタル式PBXの外線応答方式について述べた次の二つの記述は、(ウ)。
A 外線応答方式としてPBダイヤルインを用いた場合は、一般に、電気通信事業者が提供する発信者番号通知の機能を使ったサービスを利用できない。
B 外線から特定の内線に着信させる方式のうち、電気通信事業者の交換機にあらかじめ登録した内線指定番号をPB信号によりPBXで受信する方式は、一般に、モデムダイヤルインといわれる。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:① Aのみ正しい
A:PBダイヤルインはPB信号で内線番号を受け取る方式で、発信者番号通知の情報は受け取れません。正しい。
B:内線指定番号をPB信号で受信するのはPBダイヤルインです。モデムダイヤルインはモデム信号で受信する方式で、発信者番号なども一緒に受け取れます。誤り。
第1問(エ)ワイヤレス固定電話
メタルケーブルを用いた固定電話サービスの提供・維持が著しく不経済となるエリアに提供されるワイヤレス固定電話サービスはモバイル回線を利用しており、アナログ電話機をワイヤレス固定電話用ターミナルアダプタが具備している(エ)タイプのモジュラジャックに接続することでサービスが利用できる。
- ①RJ-11
- ②RS-232C
- ③FCコネクタ
- ④RJ-45
- ⑤RJ-48
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正解:① RJ-11
アナログ電話機の接続には、一般家庭の電話と同じ6極のRJ-11モジュラジャックを使います。
RJ-45はLAN(8極8心)、FCは光コネクタ、RS-232Cはシリアル通信の規格です。
第1問(オ)雷害(誘導雷サージ)
電気通信設備に対する雷害には、建物などへの直撃雷電流によって発生した(オ)に起因する誘導雷サージがある。誘導雷サージは、落雷地点の付近にある通信ケーブルなどを通して通信装置に影響を与える。
- ①放射ノイズ
- ②複流
- ③瞬断
- ④電磁界
- ⑤不平衡
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正解:④ 電磁界
落雷の大電流がつくる強い電磁界によって、近くのケーブルに電圧が誘起されるのが誘導雷サージです。
このほか、接地点の電位が上がって機器へ流れ込む「逆流雷」も雷害の一つです。
第2問
第2問(ア)GE-PON(OLTの機能)
GE-PONシステムで用いられているOLTのマルチポイントMACコントロール副層の機能には、ONUがネットワークに接続されるとそのONUを自動的に発見し、通信リンクを自動的に確立する(ア)に関するものと、上り信号制御に関するものがある。
- ①DBA
- ②P2MPディスカバリ
- ③セルフラーニング
- ④レンジング
- ⑤オートネゴシエーション
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正解:② P2MPディスカバリ
新しく接続されたONUを見つけて自動的にリンクを確立する機能はP2MPディスカバリです。
上り信号制御の機能には、ONUごとの距離を測って送信タイミングを調整するレンジングや、帯域を動的に割り当てるDBAがあります。
第2問(イ)SIP(サーバの構成要素)
SIPサーバの構成要素のうち、ユーザエージェントクライアント(UAC)からの登録要求を受け付ける機能を持つものは(イ)といわれる。
- ①ロケーションサーバ
- ②HSS
- ③MGW
- ④レジストラ
- ⑤プロキシサーバ
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正解:④ レジストラ
端末からのREGISTER(登録要求)を受け付けるのはレジストラです。受け付けた位置情報はロケーションサーバに保存されます。
プロキシサーバは、INVITEなどの要求を代理で中継するサーバです。
第2問(ウ)PoE(IEEE802.3bt)
PoEの規格などについて述べた次の二つの記述は、(ウ)。
A IEEE802.3btはPoE++ともいわれ、PSEの最大供給電力が60ワットのType3及び最大供給電力が90ワットのType4が標準化されている。
B 給電側機器であるPSEは、一般に、受電側機器がPDといわれるPoE対応機器か、非対応機器かを検知して、PoE対応機器にのみ給電する。そのため、同一PSEに接続される機器の中にPoE対応機器と非対応機器の混在が可能となっている。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:③ AもBも正しい
A・Bとも正しい。
- IEEE802.3af:最大15.4W(Type1)
- IEEE802.3at(PoE+):最大30W(Type2)
- IEEE802.3bt(PoE++):最大60W(Type3)・90W(Type4)。4対すべてで給電
PSEは給電前に「検出」を行い、PDと確認できた機器にだけ給電するので、非対応機器を接続しても壊れません。
第2問(エ)無線LAN(Wi-Fi 6)
IEEE802.11axとして標準化され、一般に、Wi-Fi 6やWi-Fi 6Eといわれる無線LAN規格では、実効スループット向上のため、直交周波数分割多重と時分割多元接続を組み合わせて、サブキャリアごとの周波数帯を複数のユーザに対して時間ごとに割り当てる(エ)といわれる多元接続方式が用いられている。
- ①CDMA
- ②OFDMA
- ③PAMA
- ④SDMA
- ⑤TDMA
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正解:② OFDMA
OFDMのサブキャリアを複数ユーザに分けて同時に割り当てるのがOFDMA(直交周波数分割多元接続)です。Wi-Fi 6から採用され、多数の端末が同時につながる環境で効率が上がりました。
第2問(オ)LPWA
LPWAといわれる無線通信技術において、無線局免許不要の920メガヘルツ帯ISMバンドを使用する規格の一つに、狭帯域通信による雑音レベルの低減、データサイズと1日の送信回数を制限した少量データの低速通信、上り下りの通信速度が非対称などの特徴を有する(オ)があり、遠隔検針やモニタリングに利用されている。
- ①Sigfox
- ②WiMAX
- ③ZigBee
- ④BLE
- ⑤LTE Cat M1
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正解:① Sigfox
920MHz帯の免許不要帯を使い、超狭帯域・少量データ・1日の送信回数制限が特徴なのがSigfoxです。
同じLPWAでも、LTE Cat M1は携帯電話の免許帯域を使う規格です。ZigBee・BLEは近距離無線です。
第3問
第3問(ア)ISDN(NT1・NT2の機能)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおける機能群であるNT1又はNT2が有する機能などについて述べた次の記述のうち、正しいものは、(ア)である。
- ①NT1は、インタフェース変換の機能を有しており、非ISDN端末を直接接続できる。
- ②NT1は、レイヤ2及びレイヤ3のプロトコル処理機能を有している。
- ③NT1は、フレーム同期の機能を有している。
- ④NT2は、交換、集線及び伝送路終端の機能を有している。
- ⑤NT2の具体的な装置の一つとして、DSUがある。
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正解:③ NT1は、フレーム同期の機能を有している。
NT1(DSU)はレイヤ1の機能を受け持ち、伝送路終端・フレーム同期・タイミング・給電などを行います。③が正しい。
- ①:非ISDN端末を接続するためのインタフェース変換はTA(端末アダプタ)の機能
- ②:レイヤ2・3の処理はNT2の機能
- ④:伝送路終端はNT1の機能
- ⑤:DSUはNT1にあたる。NT2の例はPBX
第3問(イ)ISDN(レイヤ1の起動・停止)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースのレイヤ1において、特定ビットパターンで構成されるINFOといわれる信号を用いてTEとNT間で行われる手順であって、通信の必要が生じた場合にのみインタフェースを活性化し、必要のない場合には不活性化する手順は、(イ)の手順といわれる。
- ①設定・解除
- ②接続・解放
- ③応答・切断
- ④起動・停止
- ⑤開通・遮断
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正解:④ 起動・停止
INFO信号をやり取りして、必要なときだけインタフェースを活性化し、不要になれば不活性化するのが起動・停止手順です。消費電力の削減が目的です。
第3問(ウ)ISDN(レイヤ2の識別子)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおいて、レイヤ2で用いられる識別子について述べた次の二つの記述は、(ウ)。
A Dチャネル上を転送される情報の種別が呼制御手順か否かを識別するために用いられる識別子は、TSSIといわれる。
B バス配線に接続されている一つ又は複数の端末を識別するために用いられる識別子は、TEIといわれる。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:② Bのみ正しい
レイヤ2のアドレスはSAPIとTEIの組合せ(DLCI)です。
- SAPI(サービスアクセスポイント識別子):情報の種類(呼制御か、パケット通信か、管理用か)を識別
- TEI(端末終端点識別子):端末を識別
Aは「TSSI」としたので誤り、Bは正しい。
第3問(エ)ISDN(レイヤ3メッセージ)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるレイヤ3のメッセージの共通部は、全てのメッセージに共通に含まれており、大別して、呼番号、プロトコル識別子及び(エ)の3要素から構成されている。
- ①サブアドレス情報
- ②チャネル識別子
- ③情報転送属性
- ④送信元アドレス
- ⑤メッセージ種別
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正解:⑤ メッセージ種別
レイヤ3メッセージの共通部は「プロトコル識別子・呼番号・メッセージ種別」の3つです。メッセージ種別でSETUPやCONNなどを区別します。
チャネル識別子や伝達能力(情報転送属性)などは、メッセージごとに必要に応じて付く「個別部(情報要素)」に入ります。
第3問(オ)ISDN一次群(フレーム構成)
1.5メガビット/秒方式のISDN一次群速度ユーザ・網インタフェースにおけるフレーム構成について述べた次の二つの記述は、(オ)。
A 1マルチフレームは、193ビットのフレームを24個集めた24フレームで構成される。
B マルチフレーム同期信号パターンとして、4フレームごとのDチャネルビットで形成される特定の2進パターンが定義されている。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:① Aのみ正しい
A:1フレームは Fビット1+8ビット×24チャネル=193ビット。これを24個集めて1マルチフレームとします。正しい。
B:マルチフレーム同期信号は、4フレームごとのFビットで形成されるパターン(001011)です。Dチャネルビットではないので誤り。
第4問
第4問(ア)LAN(10GBASEの符号化)
10GBASE-LRの物理層では、上位MAC副層からの送信データをブロック化し、このブロックをスクランブルした後、2ビットの同期ヘッダを付加する(ア)といわれる符号化方式が用いられる。
- ①4B/5B
- ②8B/6T
- ③8B/10B
- ④8B1Q4
- ⑤64B/66B
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正解:⑤ 64B/66B
64ビットのブロックに2ビットの同期ヘッダを付けて66ビットにするのが64B/66Bです。8B/10B(冗長度25%)より効率がよく(約3%)、10ギガビットイーサネットで使われます。
- 4B/5B:100BASE-TX・FX
- 8B/10B:1000BASE-SX・LX
- 8B1Q4:1000BASE-T
第4問(イ)IP電話のプロトコル
IP電話で用いられるプロトコルについて述べた次の文章のうち、誤っているものは、(イ)である。
- ①呼制御プロトコルとしてSIPを用いた場合、SIPには音声などのデータを転送する機能がないため、SIPは他のプロトコルと組み合わせて用いられる。
- ②UDPは、コネクションレス型のトランスポート層プロトコルであり、アプリケーションから送信要求のあったデータを、送信要求のあったタイミングでそのまま転送できることから、一般に、音声、動画などの転送に用いられる。
- ③音声などのリアルタイム性が要求されるデータを転送するためのアプリケーション層プロトコルには、一般に、RTPが用いられており、RTPパケットはUDP上で転送される。
- ④RTPでは、RTPヘッダに格納されたタイムスタンプ情報はRTPパケットの順序制御及びパケット損失の検出に、シーケンス番号情報は音声再生のタイミングの決定に用いられる。
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正解:④ RTPでは、RTPヘッダに格納されたタイムスタンプ情報はRTPパケットの順序制御及びパケット損失の検出に、シーケンス番号情報は音声再生のタイミングの決定に用いられる。
役割が逆です。シーケンス番号はパケットの順序制御と損失の検出に、タイムスタンプは再生タイミングの決定に使います。④が誤り。
第4問(ウ)IPv4/IPv6の共存技術
IPv4パケットにIPv6ヘッダを付加することによりIPv6パケットにカプセル化し、IPv4パケットをIPv6網を経由して転送する技術は、一般に、(ウ)といわれる。
- ①トンネリング
- ②パススルー
- ③トランスレーション
- ④オーバーレイ
- ⑤デュアルスタック
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正解:① トンネリング
パケットを別のプロトコルのヘッダで包んで(カプセル化して)運ぶのがトンネリングです。
- トランスレーション:IPv4とIPv6のヘッダを相互に変換する方式
- デュアルスタック:1台の機器でIPv4とIPv6の両方を動かす方式
第4問(エ)イーサネット(フレーム構成)
IEEE802.3で規定されたイーサネットのフレームフォーマットを用いてフレームを送信する場合、受信側に受信準備をさせるなどの目的でフレーム本体ではない8バイトの信号が先頭に付加される。この信号の初めから7バイトは、受信中に受信タイミングの調整などを行う(エ)といわれるフィールドであり、続く1バイトはSFDといわれるフィールドである。
- ①PAD
- ②DA
- ③SA
- ④Preamble
- ⑤FCS
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正解:④ Preamble
先頭8バイトのうち、7バイトのPreamble(プリアンブル)で受信側の同期をとり、続く1バイトのSFD(Start Frame Delimiter)でフレームの開始を知らせます。
その後に、DA(宛先)・SA(送信元)・タイプ/長さ・データ(不足時はPADで埋める)・FCS(誤り検出)が続きます。
第4問(オ)MPLS
MPLSフレームについて述べた次の二つの記述は、(オ)。
A MPLSフレームは、MPLSドメインの入口と出口にあるラベルエッジルータ(LER)の間であらかじめ確立されたラベルスイッチパス(LSP)上をMPLSラベルの情報に基づいて転送される。
B MPLS網内を転送されたMPLSフレームは、一般に、MPLSドメインの出口にあるLERに到達した後、MPLSラベルの除去などが行われ、オリジナルのイーサネットフレームとしてユーザネットワークのアクセス回線に転送される。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:③ AもBも正しい
A・Bとも正しい。MPLSでは、入口のLERでラベルを付け、あらかじめ確立したLSP上を網内のLSRがラベルだけを見て中継し、出口のLERでラベルを外します。
第5問
第5問(ア)トラヒック理論(用語)
完全線群のトラヒックについて述べた次の二つの記述は、(ア)。
A 待時式の系において、生起した呼が出線全塞がりに遭遇する確率は、一般に、呼損率といわれる。
B 中継線の全塞がりなどにより着信者が応答するまでに至らなかった呼は、不完了呼に分類され、誤ダイヤルにより目的と異なる相手に接続された場合であっても着信者が応答した呼は、完了呼に分類される。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:② Bのみ正しい
A:待時式では、全塞がりに出会った呼は待たされるので、その確率は待合せ率といいます。呼損率は即時式(全塞がりなら呼が失われる)の用語です。誤り。
B:完了呼か不完了呼かは「着信者が応答したかどうか」で決まります。誤ダイヤルでも応答があれば完了呼です。正しい。
第5問(イ)トラヒック理論(リトルの公式)
待時式トラヒックモデルにおいて、出線全塞がりのとき生起した呼は接続されるまで待つとともに待ち呼数に制限がない場合、呼の生起率λ、呼の平均待ち時間W及び平均待ち呼数Lは、L=(イ)の関係で表され、これは、一般に、リトルの公式といわれる。
- ①λW
- ②√(λW)
- ③λ/W
- ④W/λ
- ⑤1/(λW)
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正解:① λW
リトルの公式は L=λW(平均待ち呼数=呼の生起率×平均待ち時間)です。
例えば1秒に2呼生起し、平均3秒待つなら、平均して6呼が待っていることになります。
第5問(ウ)トラヒック理論(呼損率の計算)
出回線数が25回線の交換線群に20アーランの呼量が加わり、回線の平均使用率が60パーセントのとき、呼損率は(ウ)である。
- ①0.15
- ②0.25
- ③0.48
- ④0.52
- ⑤0.75
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正解:② 0.25
運ばれた呼量(実際に回線が使われている量)は 25回線×0.6=15アーランです。
失われた呼量は 20-15=5アーラン。呼損率=失われた呼量÷加わった呼量=5÷20=0.25 です。
第5問(エ)LAN(フラグメントフリー)
スイッチングハブ(L2スイッチ)のフレーム転送方式におけるフラグメントフリー方式では、有効フレームの先頭から(エ)、そのフレームを転送する。
- ①宛先アドレスまで読み取り、フレームが入力ポートで完全に受信される前に
- ②宛先アドレスと送信元アドレスまで読み取り、フレームが入力ポートで完全に受信される前に
- ③64バイトまで読み取る間に、異常がなければ
- ④FCSまで読み取り、異常がなければ
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正解:③ 64バイトまで読み取る間に、異常がなければ
フラグメントフリー方式は、衝突で生じる短い断片(64バイト未満)を転送しないよう、先頭64バイトまで受信して異常がなければ転送を始めます。
①はカットアンドスルー方式、④はストアアンドフォワード方式の説明です。
第5問(オ)LAN機器
LANを構成する機器について述べた次の記述のうち、正しいものは、(オ)である。
- ①L2スイッチは、OSI参照モデルにおけるデータリンク層で動作し、IPアドレスを利用したスイッチング機能を有している。
- ②L3スイッチでは、RIP、OSPFなどのルーティングプロトコルを用いることができる。
- ③L3スイッチは、一般に、ルーティング処理をCPU上で動作するソフトウェアで行っているため、ASICやFPGAなどを用いたハードウェアでルーティング処理を行うルータと比較して、高速な処理を行うことができる。
- ④ルータは、一般に、優先度を付けた複数のキューを用意しておき、音声パケットのような優先度の高いパケットを優先度の高いキューに格納し、優先的に取り出すフロー制御の機能を有している。
- ⑤リピータハブは、スター型のLANで使用され、OSI参照モデルにおけるデータリンク層が提供する機能を利用して、信号の増幅、整形及び中継を行う。
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正解:② L3スイッチでは、RIP、OSPFなどのルーティングプロトコルを用いることができる。
L3スイッチはネットワーク層の機器なので、RIP・OSPFなどのルーティングプロトコルを使えます。②が正しい。
- ①:L2スイッチはMACアドレスでスイッチングする
- ③:逆。L3スイッチはASICなどのハードウェアで処理するため高速、ルータは主にソフトウェア処理
- ④:優先度別のキューで処理する機能は優先制御(QoS)で、フロー制御ではない
- ⑤:リピータハブは物理層の機器
第6問
第6問(ア)セキュリティ(スマーフ攻撃)
DoS攻撃の一つであるスマーフ攻撃は、送信元IPアドレスを攻撃対象のホストのIPアドレスに偽装した(ア)のエコー要求パケットを、当該ホストが所属するネットワークのブロードキャストアドレス宛に送信することにより、当該ホストを過負荷状態にする。
- ①DNS
- ②ARP
- ③RARP
- ④ICMP
- ⑤DHCP
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正解:④ ICMP
pingで使うICMPのエコー要求を、送信元を偽ってブロードキャスト宛に送ると、ネットワーク内の全ホストから攻撃対象へエコー応答が一斉に返ります。これがスマーフ攻撃です。
対策として、ルータでブロードキャスト宛のICMPを転送しない設定にします。
第6問(イ)セキュリティ(パスワードレス認証)
パスワードを使用せずに認証を行う技術の標準規格である(イ)は、Webブラウザで認証を行うためのWeb APIを規定するWebAuthnと、クライアント端末と認証器の通信手順を規定するCTAPの二つの技術仕様で構成されている。
- ①SAE
- ②Web3
- ③WPA3
- ④Cookie
- ⑤FIDO2
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正解:⑤ FIDO2
WebAuthnとCTAPで構成されるのがFIDO2です。生体認証などで端末内の秘密鍵を使い、パスワードをサーバに送らずに認証します(いわゆるパスキー)。
SAEはWPA3で使われる鍵交換方式です。
第6問(ウ)セキュリティ(NIDS)
ネットワーク型侵入検知システム(NIDS)の特徴について述べた次の記述のうち、誤っているものは、(ウ)である。
- ①監視したい対象に応じて、インターネットとファイアウォールの間、DMZ、内部ネットワークなどに設置される。
- ②侵入を検知するための方法として、過去の統計やユーザが行う通常の行動の傾向を記録しておき、その記録データから大きく外れた行動を検出することにより、未知の攻撃を検知するアノマリ検知などが用いられている。
- ③ネットワークを流れるパケットをチェックして不正アクセスなどを検知する機能を有しており、ネットワークに接続されているホストとは独立して稼働しているため当該ホストのOSやアプリケーションに依存しない。
- ④基本的な機能として、一般に、ファイルの書換えや削除などを検知する機能を有している。
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正解:④ 基本的な機能として、一般に、ファイルの書換えや削除などを検知する機能を有している。
ファイルの書換えや削除を検知するのは、監視対象のホストに導入するホスト型(HIDS)の機能です。ネットワーク上のパケットを監視するNIDSの基本機能ではないので、④が誤り。
検知方式には、既知の攻撃パターンと照合するシグネチャ型と、通常から外れた動きを見るアノマリ型があります。
第6問(エ)セキュリティ(最小特権)
悪意のある第三者にサーバの管理者権限を奪われた場合の被害を軽減する方法として、OSの管理者権限のうち、任命された業務を遂行するために必要なアクセス権限のみを与えることは、一般に、(エ)といわれる。
- ①最小特権の原則
- ②フェールセキュア
- ③フォールトトレランス
- ④多層防御の原則
- ⑤職務分離の原則
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正解:① 最小特権の原則
必要最小限の権限だけを与えるのが最小特権の原則です。権限を奪われても、被害が及ぶ範囲を小さくできます。
職務分離は「1人に権限を集中させず、複数人で牽制させる」考え方です。
第6問(オ)セキュリティ(入退室管理)
入退室管理におけるセキュリティ用語などについて述べた次の二つの記述は、(オ)。
A セキュリティレベルの違いによって幾つかのセキュリティ区画を設定することは、ハウジングといわれ、セキュリティ区画は、一般に、一般区画、業務区画、アクセス制限区画などに分類される。
B 一つの監視エリアにおいて、認証のためのICカードなどを用い、入室記録後の退室記録がない場合に再入室をできなくしたり、退室記録後の入室記録がない場合に再退室をできなくしたりする機能は、一般に、アンチパスバックといわれる。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:② Bのみ正しい
A:セキュリティレベルごとに区画を分けることはゾーニングといいます。ハウジングは事業者の施設に自社のサーバを置くサービスなので誤り。
B:共連れなどの不正を防ぐアンチパスバックの説明として正しい。
第7問
第7問(ア)メタリックケーブル
線路設備に用いられるメタリック平衡対ケーブルの特徴について述べた次の二つの記述は、(ア)。
A PECケーブルは、ポリエチレンと比較して誘電率が大きいポリ塩化ビニルを心線被覆に用いており、一般に、地下区間に適用されている。
B CCPケーブルは、色分けによる心線識別を容易にするため着色したポリエチレンを心線被覆に用いており、一般に、架空区間に適用されている。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:② Bのみ正しい
A:PECケーブルの心線被覆はポリエチレン(発泡ポリエチレン)で、誘電率が小さく伝送特性に優れます。ポリ塩化ビニルとしたので誤り。
B:CCPケーブルは着色ポリエチレンで心線を識別しやすくしたケーブルで、主に架空区間で使われます。正しい。
第7問(イ)配線用図記号(端子盤)
図は、JIS C 0303:2000構内電気設備の配線用図記号における電話・情報設備の図記号を示したものである。この図記号は、容量が30対であり、そのうち(イ)を表している。(図記号:四角の中に横線、傍記 20P/30P)
問題図(出典:日本データ通信協会)
- ①実装が20対の端子盤
- ②空きが20対の端子盤
- ③実装が20対の集合保安器
- ④空きが20対の集合保安器
- ⑤実装が20対の本配線盤
- ⑥空きが20対の本配線盤
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正解:① 実装が20対の端子盤
四角形の中に横線を引いた図記号は端子盤です。傍記の「20P/30P」は「実装の対数/容量の対数」を表すので、容量30対のうち実装が20対の端子盤です。
電話・情報設備の図記号は、アウトレット類が円形、盤類が四角形です。
第7問(ウ)デジタルテスタの誤差
測定確度が±(0.8%rdg+6dgt)、分解能が0.1ボルトのデジタル式テスタを用いて、直流100.0ボルトレンジで測定した直流電圧の測定値が50.0ボルトであったとき、測定誤差の範囲は、±(ウ)ボルトである。ただし、rdgは読取値、dgtは最下位桁の数字を表すものとする。
- ①0.2
- ②0.6
- ③1.0
- ④1.4
- ⑤1.8
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正解:③ 1.0
誤差は「読取値の0.8%」と「最下位桁の6カウント分」の和です。
- 0.8%rdg:50.0V×0.008=0.4V
- 6dgt:分解能0.1V×6=0.6V
合計で ±(0.4+0.6)=±1.0V です。
第7問(エ)PBXの設置工事
デジタル式PBXの設置工事について述べた次の二つの記述は、(エ)。
A デジタル式PBXの主装置と外線との接続において、外線がISDN基本インタフェース回線の場合、主装置の外線ユニットは、ISDN基本インタフェースを終端するDSUに4線式で接続する。
B デジタル式PBXの設置工事において、主装置の筐体に取り付ける接地線は、一般に、CV線を用いる。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:① Aのみ正しい
A:DSUの端末側(S/T点)は4線式なので、外線ユニットとは4線式で接続します。正しい。
B:接地線には一般にIV線(緑色の600Vビニル絶縁電線)を使います。CV線(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)ではないので誤り。
第7問(オ)PBXの代表着信(ラウンドロビン)
デジタル式PBXの代表着信方式の設定において、ラウンドロビン方式を選定したときの動作について述べた次の記述のうち、正しいものは、(オ)である。
- ①代表グループ内の内線番号をダイヤルして呼び出す。
- ②代表グループ内の全ての内線を選択して一斉に呼び出す。
- ③代表グループ内のあらかじめ設定した内線を直接呼び出す。
- ④代表グループ内の内線がおおむね均等に利用されるように内線を選択する。
- ⑤代表グループ内の内線に優先順位を設け、常に優先順位が高い空いている内線を選択する。
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正解:④ 代表グループ内の内線がおおむね均等に利用されるように内線を選択する。
ラウンドロビン(巡回)方式は、前回選んだ内線の次から順に探すので、内線がおおむね均等に使われます(④)。
⑤のように常に優先順位の高い内線から選ぶのは順次サーチ方式です。
第8問
第8問(ア)ISDN配線(工事試験)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるバス配線の工事試験などについて述べた次の二つの記述は、(ア)。
A 工事試験において、DSUから端末機器までのバス配線の送信線(TA/TB)の極性を確認するには、テスタの静電容量測定機能を用いる方法がある。
B バス配線上にモジュラジャックが複数ある場合、最終端のモジュラジャックを終端抵抗付きのものとする必要がある。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:② Bのみ正しい
A:送信線の極性は、DSUがファントムモードで加えている直流電圧をテスタで測って確認します。静電容量測定ではないので誤り。
B:終端抵抗(100Ω)は、バス配線の最終端のジャックにだけ付けます。正しい。
第8問(イ)ISDN配線(端子の使用)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるバス配線では、一般に、ISO8877に準拠した8端子のモジュラジャックが使われており、その端子の使用に関する規格について述べた次の二つの記述は、(イ)。
A ファントムモードの給電には、3番〜6番の四つの端子が使用される。
B T線(1対)とR線(1対)には、3番〜6番の四つの端子が使用される。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:③ AもBも正しい
A・Bとも正しい。信号の送信対・受信対(3・6番と4・5番)の4端子を使い、ファントムモードの給電もこの同じ4端子に重ねて行います。
端末から見ると3・6番が送信、4・5番が受信です。
第8問(ウ)ISDN配線(ポイント・ツー・マルチポイント)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおける、ポイント・ツー・マルチポイント構成について述べた次の記述のうち、正しいものは、(ウ)である。
- ①ポイント・ツー・マルチポイント構成におけるバス配線上の1台のTAに接続できるアナログ電話機数は1台のみである。
- ②バス配線に多対カッド形ケーブルを用いてアナログ電話回線の配線と混在利用する場合、アナログ電話回線からのインパルス性雑音の影響を考慮し、基本インタフェース線のT線(1対)及びR線(1対)は、同一カッド内の収容とし、アナログ電話回線と同じカッド内に混在収容しない。
- ③バス配線上の接続用ジャックとTEとの間に用いられる接続コードのモジュラプラグは、挿抜が容易でなければならないため、引っ張っても抜けにくいラッチ機構を有していないものが用いられる。
- ④短距離受動バス配線構成におけるNTからの最大線路長は、線路の特性インピーダンスが75オームの場合、300メートルとされている。
- ⑤短距離受動バス配線に接続可能なTAの最大数は、延長受動バス配線に接続可能なTAの最大数と比較して大きい。
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正解:② バス配線に多対カッド形ケーブルを用いてアナログ電話回線の配線と混在利用する場合、アナログ電話回線からのインパルス性雑音の影響を考慮し、基本インタフェース線のT線(1対)及びR線(1対)は、同一カッド内の収容とし、アナログ電話回線と同じカッド内に混在収容しない。
ISDNの信号がアナログ電話回線のインパルス性雑音(ダイヤルパルスなど)の影響を受けないよう、T線・R線は同じカッドに収容し、アナログ回線と混ぜません。②が正しい。
- ③:接続コードのプラグは、抜けにくいラッチ機構付きのものを使う
- ④:短距離受動バスの最大線路長は、75Ωの線路で100m程度であり、300mではない
①・⑤も規格の内容と異なります。
第8問(エ)光ファイバの融着接続
光ファイバの融着接続後、心線接続部に気泡が入った不具合を発見したときは、一般に、(エ)を行い接続のやり直しを行う。
- ①光ファイバ心線の被覆除去長の変更
- ②光ファイバカッタのメンテナンス
- ③光ファイバ心線のスクリーニング
- ④熱収縮スリーブの加熱時間の変更
- ⑤光ファイバホルダの交換
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正解:② 光ファイバカッタのメンテナンス
接続部の気泡は、ファイバの切断面が斜めになったり欠けたりしていることが主な原因です。切断面の品質を決める光ファイバカッタの刃の清掃・調整(メンテナンス)を行ってから接続し直します。
第8問(オ)JIS X 5150(反射減衰量)
JIS X 5150-1:2021汎用情報配線設備-第1部:一般要件における平衡配線設備の伝送性能では、反射減衰量の要件は、配線クラスのうち、(オ)、クラスBCT-B、クラスⅠ及びクラスⅡにだけ適用すると規定されている。
- ①クラスA〜クラスFA
- ②クラスA〜クラスEA
- ③クラスB〜クラスFA
- ④クラスB〜クラスEA
- ⑤クラスC〜クラスFA
- ⑥クラスC〜クラスEA
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正解:⑤ クラスC〜クラスFA
反射減衰量の要件が適用されるのは、クラスC〜クラスFA(C、D、E、EA、F、FA)とBCT-B、Ⅰ、Ⅱです。低速なクラスA・Bには適用されません。
また、挿入損失が3dB未満の周波数での反射減衰量は参考値とされます(3dBルール)。
第9問
第9問(ア)光ファイバの融着接続(JIS C 6841)
JIS C 6841:1999光ファイバ心線融着接続方法に規定されている光ファイバ心線の接続方法について述べた次の記述のうち、正しいものは、(ア)である。
- ①光ファイバのクラッド(プラスチッククラッド光ファイバの場合はコア)の表面に傷をつけないように、被覆材を完全に取り除き、次に光ファイバを光ファイバ軸に対し45度の角度で切断する。
- ②融着接続では、電極間放電又はその他の方法によって、光ファイバの端面を溶かして接続する。
- ③融着接続部のスクリーニング試験では、光ファイバ心線に一定の荷重を、一定時間加えて曲げ試験を行う。荷重の値及び試験時間は、受渡当事者間の協定による。
- ④スクリーニング試験を経た光ファイバ接続部に、光学的な劣化、並びに、外傷や、大きな残留応力による光弾性効果が生じない方法で補強を施す。
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正解:② 融着接続では、電極間放電又はその他の方法によって、光ファイバの端面を溶かして接続する。
融着接続は、放電などの熱で光ファイバの端面を溶かして接続する方法です。②が正しい。
- ①:光ファイバは軸に対して直角(90度)に切断する
- ③:スクリーニング試験は、一定の荷重を一定時間加える引張試験
④も規格の記述とは異なる内容です。
第9問(イ)ビル内光配線(変換接続)
OITDA/TP 11/BW:2019ビルディング内光配線システムにおける、配線盤の変換接続について述べた次の二つの記述は、(イ)。
A 変換接続は、要素の異なるケーブルへの変換、テープ心線からファンアウト(FO)コードを使用した単心線への変換、スプリッタやWDMカプラを用いた複数の単心線への分波などの要素の異なるケーブルへの接続方法である。
B 変換接続の形態の場合は、1次側のFOコード、スプリッタ、WDMカプラなどとの接続はコネクタ接続とし、2次側との接続は融着接続となるのが一般的であるため、コネクタ接続用品、融着接続用品及び変換接続材料が必要となる。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:① Aのみ正しい
A:変換接続の説明として正しい。
B:一般的なのは逆で、1次側(幹線側)との接続は融着接続、2次側のFOコードやスプリッタなどとの接続はコネクタ接続です。誤り。
第9問(ウ)集合住宅の光配線
集合住宅での光ファイバケーブル配線において、MDFから各戸までのメタリック電話線などが収容されている既設配管内の空間を利用して各戸へ配線するときに使用する光ファイバケーブルとして適しているものには、(ウ)インドア光ファイバケーブルがあり、押し込み工法により敷設が容易とされている。
- ①集合
- ②フラット型
- ③透明
- ④細径低摩擦
- ⑤隙間配線
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正解:④ 細径低摩擦
電話線が入った既設の配管に後から押し込むには、細くて表面がすべりやすいケーブルが適しています。これが細径低摩擦インドア光ファイバケーブルです。
隙間配線用ケーブルは、ドアや窓の隙間を通して宅内に引き込むための薄型のケーブルです。
第9問(エ)LAN配線(ワイヤマップ)
図は、LANケーブル両端のコネクタ結線が配線規格T568Bの場合において、ワイヤマップ試験の結果判明した配線誤りの結線図例を示したものである。この結線図例の配線誤りは(エ)といわれる。
問題図(出典:日本データ通信協会)
- ①クロスワイヤ
- ②クロスペア
- ③リバースペア
- ④ショート
- ⑤スプリットペア
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正解:⑤ スプリットペア
両端とも3・6番と4・5番の心線が入れ替わっており、端子どうしの導通は正しいものの、本来の対が分かれてしまっています。これがスプリットペアです。導通試験だけでは見つからず、近端漏話の測定で発見されます。
第9問(オ)配線収納方式(セルラダクト)
セルラダクトについて述べた次の二つの記述は、(オ)。
A セルラダクトは、建物の床型枠材として用いられる波形デッキプレートの溝の部分をカバープレートで覆い、配線用ダクトとして使用する配線収納方式である。
B セルラダクトは、フロアダクトと比較して断面積が大きいため配線収容本数が多く取れる。また、配線引出しのスタット径も大きいため配線が容易である。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:③ AもBも正しい
A・Bとも正しい。セルラダクト方式は、床スラブの型枠に使う波形デッキプレートの溝をそのまま配線ダクトに利用する方式で、フロアダクト方式より収容能力が大きいのが特徴です。
第10問
第10問(ア)情報システムの接地(JEITA)
JEITA ITR-1005B 情報システム用接地に関するガイドラインにおける情報システム用関連設備の接地について述べた次の二つの記述は、(ア)。
A 複数のラックを接地する場合は、ラック同士を連結した送り配線とする。各ラックから接地端子への配線(スター配線)は、管理が複雑になるため原則行わない。
B ラック筐体を架固定する際、床、架台等の金属との接触によるノイズの回り込みを防止するため、絶縁ブッシング等の絶縁部材により絶縁を行う。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:② Bのみ正しい
A:逆です。複数のラックは、各ラックから接地端子へ個別に配線するスター配線が原則で、送り配線は避けます。誤り。
B:床や架台を通じたノイズの回り込みを防ぐため、絶縁部材で絶縁します。正しい。
第10問(イ)光コネクタ(MTコネクタ)
光コネクタのうち、テープ心線相互の接続に用いられる(イ)コネクタは、専用のコネクタかん合ピン及びコネクタクリップを使用して接続する光コネクタであり、コネクタの着脱には専用の着脱用工具を使用する。
- ①FA
- ②FC
- ③MPO
- ④MU
- ⑤MT
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正解:⑤ MT
かん合ピンとクリップで固定し、着脱に専用工具を使うテープ心線用の多心コネクタはMTコネクタです。
MPOコネクタはMTをプッシュオン式(工具なしで着脱)にしたもので、装置間の接続などに使われます。
第10問(ウ)安全活動・熱中症対策
職場における安全活動及び熱中症対策について述べた次の二つの記述は、(ウ)。
A 危険予知活動におけるKYT基礎4ラウンド法は、第1ラウンドで現状把握、第2ラウンドで本質追究、第3ラウンドで目標設定、第4ラウンドで対策樹立の手順で進められる。
B 労働環境において、作業者が受ける暑熱環境による熱ストレスの評価を行うための指標の一つであり、気温、湿度及び日射・輻射熱を一つの単位で総合的に表したものは、不快指数といわれ、この値が作業内容に応じて設定された基準値を超える場合には、熱中症の予防措置を徹底することが重要である。
- ①Aのみ正しい
- ②Bのみ正しい
- ③AもBも正しい
- ④AもBも正しくない
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正解:④ AもBも正しくない
A:KYT基礎4ラウンド法の順序は「1R 現状把握 → 2R 本質追究 → 3R 対策樹立 → 4R 目標設定」です。3Rと4Rが逆なので誤り。
B:気温・湿度・日射・輻射熱を総合した指標はWBGT(暑さ指数)です。不快指数は日射・輻射熱を含まないので誤り。
第10問(エ)品質管理(ヒストグラム)
下に示す五つの図は、JIS Q 9024:2026マネジメントシステムのパフォーマンス改善-改善の手順及び技法の指針に規定されている技法の概念図である。数値データに対する技法の一つであるヒストグラムを示す概念図は、図1〜図5のうち(エ)である。
問題図(出典:日本データ通信協会)
- ①図1
- ②図2
- ③図3
- ④図4
- ⑤図5
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正解:③ 図3
データの範囲を区間に分け、各区間の度数を柱で表した図3がヒストグラムです。データのばらつきや分布の形がわかります。
- 図1:散布図(2つの特性の相関)
- 図2:パレート図(項目を大きい順に並べ累積比率を折れ線で表示)
- 図4:管理図(管理限界線で工程の異常を判断)
- 図5:帯グラフ
第10問(オ)工程管理(アローダイアグラム)
図6に示すアローダイアグラムについて述べた次の記述のうち、誤っているものは、(オ)である。
問題図(出典:日本データ通信協会)
- ①クリティカルパスは一つだけである。
- ②作業Dのトータルフロートは3日である。
- ③作業Fのトータルフロートは1日である。
- ④作業Eのフリーフロートはゼロである。
- ⑤作業Gの最遅開始時刻は8日である。
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正解:⑤ 作業Gの最遅開始時刻は8日である。
まず各結合点の最早時刻を求めると、①0、②4、③5、④3、⑤8、⑥9、⑦13、⑧18、⑨21日。最遅時刻は、⑨21、⑧18、⑦13、⑥9、⑤9、④4、③5、②5、①0日です。
作業Gは結合点⑧の最遅時刻18日に終わればよいので、最遅開始時刻は 18-9=9日。8日とした⑤が誤りです。
- ①:クリティカルパスは B→E→H→J→K(21日)の1本だけ
- ②:作業Dのトータルフロート=9-4-2=3日
- ③:作業Fのトータルフロート=9-3-5=1日
- ④:作業Eのフリーフロート=9-5-4=0日
解答一覧
出典:一般財団法人日本データ通信協会 工事担任者試験問題(令和8年度第1回)。解説は当サイトが独自に作成したものです。誤りにお気づきの場合はご意見フォームからお知らせください。