工事担任者 総合通信
最短合格のための勉強法
令和3年〜令和8年の過去問データを科目別・テーマ別に分析。
毎年出るテーマだけに絞った、最も効率的な学習戦略をご紹介します。
試験の基本情報
| 科目 | 内容 | 問題数 | 合格点 |
|---|---|---|---|
| 基礎 | 電気通信技術の基礎(電気回路・電子回路・論理回路・伝送理論) | 25問 | 60点以上 |
| 技術 | 端末設備の接続技術(IP・アナログ・デジタル端末・セキュリティ) | 40問 | 60点以上 |
| 法規 | 端末設備接続に関する法規(電気通信事業法・端末設備等規則など) | 32問 | 60点以上 |
※3科目すべてで60点以上が必要。科目合格制度あり(合格科目は次回以降免除)。
最短合格への4ステップ
総合通信は3科目の中で技術科目の問題数が最多(40問)で、かつIP・デジタル・アナログすべての知識が問われます。「全部まんべんなく」ではなく、科目ごとに頻出テーマを絞って攻略することが合格の鍵です。
基礎科目を早期に固める
基礎科目は計算問題が中心で、一度パターンをつかめば安定して得点できます。電気回路・電子回路・論理回路・伝送理論の4テーマを最初に仕上げましょう。
技術科目はIPネットワーク系を最優先に
総合通信の技術科目はIP電話・VoIP・LANが最頻出です。アナログ電話機やFAXも出ますが、まずIPネットワーク関連を固めることで大きく得点できます。
法規科目は「端末設備等規則」と「電気通信事業法」に集中
この2法令だけで出題の半分以上を占めます。条文の数値(−8dBm・70dBなど)と定義の違いを覚えることが最優先です。
過去問を年度別に解いて仕上げる
当サイトの過去問演習機能を使い、直近3〜5年分を繰り返し解きます。同じテーマが言い回しを変えて出るので、パターンが身につきます。
科目別 攻略ポイント
📐 基礎科目(25問)
この4テーマで全体の大半を占める:
- 電気回路(RLC・インピーダンス)★★★★★
- 電子回路(トランジスタ・オペアンプ)★★★★★
- 論理回路(FF・カウンタ)★★★★★
- 伝送理論(デシベル・SN比)★★★★★
- 伝送技術(変調・符号化)★★★★☆
- 光ファイバ・伝送路 ★★★☆☆
💡 計算パターンは7種類だけ!公式を覚えれば確実に得点
🌐 技術科目(40問・最大)
頻出テーマ:
- IP電話・VoIP ★★★★★
- LANの構成・プロトコル ★★★★★
- アナログ電話機・PSTN ★★★★☆
- DSL・ブロードバンド ★★★★☆
- セキュリティ(暗号化・認証)★★★★☆
- ISDN・デジタル端末 ★★★☆☆
- トラヒック理論 ★★★☆☆
⚡ IP電話とLANだけで技術科目の3〜4割を占める
⚖️ 法規科目(32問)
この3法令で出題の約8割:
- 端末設備等規則 ★★★★★
- 電気通信事業法 ★★★★★
- 工事担任者規則 ★★★★☆
- 有線電気通信法 ★★★☆☆
- 不正アクセス禁止法 ★★★☆☆
- 個人情報保護法 ★★★☆☆
✅ 数値(−8dBm・70dB・1MΩ)を確実に覚える
科目別 頻出テーマ一覧
基礎科目
| テーマ | 頻度 | 出題形式 |
|---|---|---|
| 電気回路(RLC・インピーダンス・共振) | ★★★★★ | 計算 |
| 電子回路(トランジスタ・オペアンプ) | ★★★★★ | 計算 |
| 論理回路(FF・カウンタ・論理演算) | ★★★★★ | 理論 |
| 伝送理論(デシベル・SN比・レベル計算) | ★★★★★ | 計算 |
| 伝送技術(変調方式・符号化) | ★★★★☆ | 語句 |
| 光ファイバ(伝送損失・分散) | ★★★☆☆ | 語句 |
| 電磁波・アンテナ | ★★☆☆☆ | 語句 |
技術科目
| テーマ | 頻度 |
|---|---|
| IP電話・SIP・VoIP(品質・コーデック・遅延) | ★★★★★ |
| LANの構成(Ethernet・スイッチ・VLAN) | ★★★★★ |
| アナログ電話機(DTMF・ハウラー・極性反転) | ★★★★☆ |
| DSL・ブロードバンド(ADSL・FTTH・光アクセス) | ★★★★☆ |
| セキュリティ(暗号化・ファイアウォール・認証) | ★★★★☆ |
| FAX(G3・T.30プロトコル) | ★★★☆☆ |
| ISDN(BチャネルとDチャネル・INS64) | ★★★☆☆ |
| トラヒック理論(アーラン・即時式・待時式) | ★★★☆☆ |
| PBX・IP-PBX | ★★★☆☆ |
| 無線LAN(IEEE 802.11) | ★★★☆☆ |
法規科目
| 法令・テーマ | 頻度 |
|---|---|
| 端末設備等規則(電気的条件・絶縁・漏話) | ★★★★★ |
| 電気通信事業法(定義・技術基準・届出) | ★★★★★ |
| 工事担任者規則(資格区分・工事範囲・監督) | ★★★★☆ |
| 有線電気通信法(届出義務・立入検査) | ★★★☆☆ |
| 不正アクセス禁止法(定義・禁止行為) | ★★★☆☆ |
| 個人情報保護法(定義・義務・改正点) | ★★★☆☆ |
試験に出る頻出公式まとめ
基礎科目:計算公式
トランジスタ電圧利得:|Av| = gm × Rc (gm = Ic / VT, VT ≒ 26mV)
反転増幅器の利得:Av = −Rf / Rin
非反転増幅器の利得:Av = 1 + Rf / Rin
電圧比のdB:20 log₁₀(V₂ / V₁)
電力比のdB:10 log₁₀(P₂ / P₁)
暗記値:2倍=3dB、10倍=10dB(電力基準)
技術科目:IP電話の品質指標
| 指標 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 遅延(レイテンシ) | 音声パケットが届くまでの時間 | 150ms以下が推奨 |
| ジッタ | 遅延の揺らぎ | 小さいほど良い |
| パケットロス率 | 届かないパケットの割合 | 1%以下が推奨 |
| MOS値 | 音声品質の主観評価(1〜5) | 4以上が高品質 |
技術科目:コーデックの比較
| コーデック | ビットレート | 特徴 |
|---|---|---|
| G.711 | 64kbps | 非圧縮・高音質・広帯域が必要 |
| G.729 | 8kbps | 圧縮・低帯域でOK・音質はやや落ちる |
法規科目:必ず覚える数値
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 端末設備の入力電圧レベル(最大) | −8dBm |
| 通話帯域 | 300Hz〜3400Hz |
| 漏話減衰量 | 70dB以上 |
| 絶縁抵抗 | 1MΩ以上 |
直近トレンド:令和5〜8年の傾向変化
60点を確実に取る「逆算合格戦略」
技術科目は40問ありますが、「IP電話・LANの構成・セキュリティ」の3テーマを押さえるだけで約40〜50%の問題をカバーできます。合格点は60点。全部勉強するより、頻出テーマを深く仕上げる戦略が正解です。
基礎科目の逆算
電気回路・電子回路・論理回路・伝送理論の4テーマで全体の大半を占める。計算パターンを7種類マスターすれば合格ライン到達。
技術科目の逆算
IP電話・LANの構成・セキュリティの3テーマが最優先。アナログ電話機とDSLを加えれば合格点60点はクリアできる。
法規科目の逆算
端末設備等規則と電気通信事業法の2法令で半分以上。工事担任者規則を加えた3法令で確実に合格点超え。
試験直前チェックリスト(5分で済む)
- 【基礎】RLC共振周波数の公式:f₀ = 1/(2π√(LC)) を確認した
- 【基礎】デシベル:2倍=3dB、10倍=10dB(電力)を確認した
- 【基礎】トランジスタ熱電圧 VT ≒ 26mV を確認した
- 【技術】IP電話の品質指標:遅延150ms以下・MOS値4以上を確認した
- 【技術】G.711(64kbps・高品質)とG.729(8kbps・省帯域)の違いを確認した
- 【技術】SIPの基本動作(INVITE・200 OK・ACK・BYE)を確認した
- 【法規】「端末設備」と「自営電気通信設備」の定義の違いを確認した
- 【法規】−8dBm・漏話減衰量70dB以上・絶縁抵抗1MΩ以上を確認した