トップ > 過去問解説 > 総合通信 令和3年度第2回 技術
技術 令和3年度第2回 工事担任者 総合通信「技術」過去問と解説
工事担任者試験(総合通信)令和3年度第2回の「端末設備の接続のための技術及び理論」全50問を、問題文・選択肢・正解と、根拠や計算過程まで書いた解説つきでまとめました。各問の「正解と解説を見る」を開くと答えを確認できます。
第1問
第1問(ア) アナログ電話機(音響エコー・側音)
アナログ電話機での通話について述べた次の二つの記述は、(ア)。
A 送話者自身の音声が、受話者側の受話器から送話器に音響的に回り込んで通話回線を経由して戻ってくることにより、送話者の受話器から遅れて聞こえる現象は、一般に、音響エコーといわれる。
B 送話者自身の音声や室内騒音などが送話器から入り、電話機内部の通話回路及び受話回路を経て自分の耳に聞こえる音は、一般に、回線エコーといわれる。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:① Aのみ正しい
A:音響エコーの説明として正しい。
B:自分の電話機の中で自分の声が聞こえるのは側音 です。誤り(令和8年度第1回でもほぼ同じ内容)。
第1問(イ) デジタル式PBX(ライン回路)
デジタル式PBXは、内線相互接続通話中のとき、(イ)において送受器のオンフックを監視し、これを検出することにより通話路の切断を行っている。
① 空間スイッチ② トーンジェネレータ回路③ 極性反転検出回路④ 時間スイッチ⑤ ライン回路
正解と解説を見る
正解:⑤ ライン回路
ライン回路 (内線回路)の監視機能です。令和6年度第1回とまったく同じ問題文です。
第1問(ウ) デジタル式PBX(外線応答方式)
デジタル式PBXの外線応答方式について述べた次の二つの記述は、(ウ)。
A 外線応答方式の一つであるモデムダイヤルインを用いた場合は、一般に、電気通信事業者が提供する発信者番号通知の機能を使ったサービスを利用できない。
B 外線から特定の内線に着信させる方式のうち、電気通信事業者の交換機にあらかじめ登録した内線指定番号をPB信号によりPBXで受信する方式は、一般に、PBダイヤルインといわれる。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:② Bのみ正しい
A:発信者番号通知のサービスを利用できないのはPBダイヤルイン です。モデムダイヤルインは、モデム信号で発信者番号なども受け取れます。誤り。
B:PBダイヤルインの説明として正しい。
第1問(エ) ISDN(デジタル電話機)
デジタル電話機がISDN基本ユーザ・網インタフェースを経由して網に接続され、通話状態が確立しているとき、デジタル電話機の送話器からのアナログ音声信号は、(エ)のコーデック回路でデジタル信号に変換される。
① TA② デジタル加入者線交換機③ 変復調装置④ 電話機本体⑤ デジタル回線終端装置
正解と解説を見る
正解:④ 電話機本体
電話機本体 です。令和6年度第2回・令和5年度第2回でも出題されています。
第1問(オ) SPD(電圧制限形)
低圧サージ防護デバイスとして低圧の電源回路及び機器で使用される電圧制限形SPD内には、非直線性の電圧-電流特性を持つ(オ)、アバランシブレークダウンダイオードなどの素子が用いられている。
① エアギャップ② ガス入り放電管③ バリスタ④ 限流ヒューズ⑤ サージ防護サイリスタ
正解と解説を見る
正解:③ バリスタ
電圧制限形SPDには、電圧が上がると連続的に抵抗が下がるバリスタ やアバランシブレークダウンダイオードが使われます。
エアギャップ・ガス入り放電管・サージ防護サイリスタは、ある電圧で急に低インピーダンスに切り替わる電圧スイッチング形 SPDの素子です(令和7年度第2回で出題)。
第2問
第2問(ア) PON(G-PON)
光アクセスシステムを構成するPONの一つには、ITU-T G.984として標準化され、GEM方式を適用したGTCフレームを使用し、最大伝送速度が下り方向では2.4ギガビット/秒、上り方向では1.2ギガビット/秒の(ア)がある。
① NG-PON2② G-PON③ XG-PON④ GE-PON⑤ 10G-EPON
正解と解説を見る
正解:② G-PON
ITU-T G.984で、下り2.4Gbit/s・上り1.2Gbit/sなのはG-PON です。これを高速化したのがXG-PON(非対称)やXGS-PON(対称、令和5年度第1回で出題)です。
GE-PONはIEEE802.3ahの規格で、上下1Gbit/sです。
第2問(イ) SIP(プロキシサーバ)
SIPサーバの構成要素のうち、ユーザエージェントクライアント(UAC)からの発呼要求などのメッセージを転送する機能を持つものは(イ)サーバといわれる。
① プロキシ② ロケーション③ リダイレクト④ DHCP⑤ SIPアプリケーション
正解と解説を見る
正解:① プロキシ
プロキシサーバ です。令和5年度第2回と同じ問題で、選択肢の順番が違います。
第2問(ウ) PoE(PoE Plus)
IEEE802.3at Type2として標準化された、一般に、PoE Plusといわれる規格では、PSEの1ポート当たり、直流電圧50〜57ボルトの範囲で最大(ウ)を、PSEからPDに給電することができる。
① 350ミリアンペアの電流② 450ミリアンペアの電流③ 600ミリアンペアの電流④ 15.4ワットの電力⑤ 68.4ワットの電力
正解と解説を見る
正解:③ 600ミリアンペアの電流
Type2(PoE+)は最大600mA です。令和6年度第2回とほぼ同じ問題です。
第2問(エ) 無線LAN(IEEE802.11ac)
IEEE802.11acとして標準化された無線LANの規格では、IEEE802.11nと比較してMIMOのストリーム数の増、周波数帯域幅の拡大、変調符号の多値数の拡大などにより理論値としての最大伝送速度は(エ)ビット/秒とされている。
① 54メガ② 600メガ③ 2.4ギガ④ 6.9ギガ⑤ 9.6ギガ
正解と解説を見る
正解:④ 6.9ギガ
主な規格の最大伝送速度(理論値)は次のとおりです。
IEEE802.11a/g:54Mbit/s IEEE802.11n(Wi-Fi 4):600Mbit/s IEEE802.11ac(Wi-Fi 5):6.9Gbit/s IEEE802.11ax(Wi-Fi 6):9.6Gbit/s
第2問(オ) 10ギガビットイーサネット(10GBASE-SW)
IEEE802.3aeとして標準化されたWAN用の(オ)の仕様では、信号光の波長として850ナノメートルの短波長帯が用いられ、伝送媒体としてマルチモード光ファイバが使用される。
① 10GBASE-EW② 10GBASE-LR③ 10GBASE-SR④ 10GBASE-SW⑤ 1000BASE-SX
正解と解説を見る
正解:④ 10GBASE-SW
850nm(S)でWAN用(W)なので10GBASE-SW です。LAN用ならSRになります。
第3問
第3問(ア) ISDN(NT1の機能)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおける機能群の一つであるNT1の機能などについて述べた次の記述のうち、正しいもの は、(ア)である。
① NT1は、レイヤ2及びレイヤ3のプロトコル処理機能を有している。② NT1は、インタフェース変換の機能を有しており、Xシリーズ端末を接続できる。③ TTC標準では、加入者線伝送方式はエコーキャンセラ方式を標準としている。④ NT1は、フレーム同期の機能を有している。⑤ NT1の具体的な装置としてPBXなどが相当する。
正解と解説を見る
正解:④ NT1は、フレーム同期の機能を有している。
NT1はフレーム同期 の機能を持ちます。④が正しい。令和5年度第2回と同じ問題で、選択肢の順番が違います。
第3問(イ) ISDN(フレーム周期)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおいて、NTからTE及びTEからNTへ伝送される48ビット長のフレームは、(イ)マイクロ秒の周期で繰り返し伝送される。
① 125② 192③ 250④ 384⑤ 512
正解と解説を見る
正解:③ 250
250μs です。令和4年度第2回とほぼ同じ問題です。
第3問(ウ) ISDN(非確認形情報転送)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおける非確認形情報転送モードについて述べた次の二つの記述は、(ウ)。
A 非確認形情報転送モードでは、情報フレームの転送時に、誤り制御及びフロー制御が行われる。
B 非確認形情報転送モードは、ポイント・ツー・ポイントデータリンク及びポイント・ツー・マルチポイントデータリンクのどちらにも適用可能である。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:② Bのみ正しい
A:誤り制御もフロー制御も行いません。誤り。B:正しい。令和7年度第2回とまったく同じ問題です。
第3問(エ) ISDN(切断シーケンス)
図は、ISDN基本ユーザ・網インタフェースの回線交換呼におけるデータ転送からREL COMPまでの一般的な呼制御シーケンスを示したものである。図中のXの部分のシーケンスについては、(エ)チャネルが使用される。
問題図(出典:日本データ通信協会)
① 16キロビット/秒のD② 16キロビット/秒のB③ 32キロビット/秒のD④ 32キロビット/秒のB⑤ 64キロビット/秒のD⑥ 64キロビット/秒のB
正解と解説を見る
正解:① 16キロビット/秒のD
DISC・REL・REL COMPは呼制御メッセージなので、16kbit/sのDチャネル で送ります。令和6年度第2回と同じ図の問題です。
第3問(オ) ISDN一次群(フレーム構成)
1.5メガビット/秒方式のISDN一次群速度ユーザ・網インタフェースにおけるフレーム構成について述べた次の二つの記述は、(オ)。
A 1マルチフレームは193ビットのフレームを24個集めた24フレームで構成される。
B 4フレームごとのDチャネルビットで形成される特定の2進パターンがマルチフレーム同期信号パターンとして定義されている。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:① Aのみ正しい
A:正しい。B:マルチフレーム同期信号は4フレームごとのFビット で形成されます。誤り(令和8年度第1回とほぼ同じ問題)。
第4問
第4問(ア) LAN(4D-PAM5)
1000BASE-Tでは、送信データを符号化した後、符号化された4組の5値情報を5段階の電圧に変換し、4対の撚り対線を用いて並列に伝送する(ア)といわれる変調方式により伝送に必要な周波数帯域を抑制している。
① PAM5×5② PAM16③ 4B/5B④ 8B/10B⑤ 4D-PAM5
正解と解説を見る
正解:⑤ 4D-PAM5
4D-PAM5 です。令和4年度第2回とほぼ同じ問題です。
第4問(イ) ADSL(DMT)
ITU-T G.992.1及びG.992.2として標準化されたADSLの変調方式は、(イ)といわれ、帯域幅が4キロヘルツのサブキャリアを多数配置することにより広い帯域を細かく区切り、個々に独立した帯域を使用する方法が用いられている。
① ATM② STM③ TDM④ DMT⑤ PCM
正解と解説を見る
正解:④ DMT
多数のサブキャリアに分けて送るADSLの変調方式はDMT (Discrete Multi-Tone)です。サブキャリアごとに回線の状態に合わせて送るビット数を変えられます。
第4問(ウ) ICMPv6
ICMPv6について述べた次の二つの記述は、(ウ)。
A ICMPv6の情報メッセージでは、IPv6のアドレス自動構成に関する制御などを行うND(Neighbor Discovery)プロトコルやIPv6上でマルチキャストグループの制御などを行うMLD(Multicast Listener Discovery)プロトコルで使われるメッセージなどが定義されている。
B IETFのRFCでは、ICMPv6は、IPv6に不可欠な一部であり、全てのIPv6ノードは完全にICMPv6を実装しなければならないとされている。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:③ AもBも正しい
A・Bとも正しい。令和6年度第1回では、Bを「実装しなくてもよい」と言い換えた誤りの文が出題されています。
第4問(エ) 伝送品質の評価(アイパターン)
パルス信号が伝送路などで受ける波形劣化の評価に用いられ、オシロスコープにデジタル信号の1ビットごとのパルス波形を重ね合わせて表示した画像は、一般に、(エ)といわれる。(エ)の振幅方向と時間軸方向の劣化状況から、劣化要因を視覚的に評価することができる。
① テストパターン② マスクパターン③ アイパターン④ ワイヤマップ⑤ バスタブカーブ
正解と解説を見る
正解:③ アイパターン
第4問(オ) 広域イーサネット(EoMPLS)
広域イーサネットで用いられるEoMPLSなどについて述べた次の二つの記述は、(オ)。
A EoMPLSにおけるラベル情報を参照するラベルスイッチング処理によるフレームの転送速度は、一般に、レイヤ3情報を参照するルーティング処理によるパケットの転送速度と比較して遅い。
B MPLS網を構成する主な機器には、MPLSラベルを付加したり、外したりするラベルエッジルータと、MPLSラベルを参照してフレームを転送するラベルスイッチルータがある。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:② Bのみ正しい
A:ラベルスイッチングは高速 です。誤り。B:正しい。令和6年度第1回とまったく同じ問題です。
第5問
第5問(ア) トラヒック(待合せ率・出線能率)
完全線群のトラヒックについて述べた次の二つの記述は、(ア)。
A 生起した呼が出回線塞がりに遭遇する確率は、待時式の系においては、一般に、呼損率といわれる。
B 出回線数及び生起呼量が同じ条件であるとき、待時式の系は、即時式の系と比較して出線能率が高くなる。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:② Bのみ正しい
A:待時式では待合せ率 といいます。誤り。
B:待時式は、全塞がりのときも呼が失われず待つので、回線が空けばすぐに使われます。そのため、同じ条件なら即時式より出線能率が高くなります。正しい。
第5問(イ) トラヒック(総合呼損率の式)
公衆交換電話網(PSTN)において一つの呼の接続が完了するためには、一般に、複数の交換機で出線選択を繰り返す。呼が経由するn台の交換機の出線選択時の呼損率をそれぞれB1 、B2 、…、Bn とすれば、生起呼がいずれかの交換機で出線全話中に遭遇する確率、すなわち、総合呼損率は、(イ)の式で表される。
① 1-(1-B1 )(1-B2 )…(1-Bn )② (1/n)Σ(1-Bk )③ 1-ΣBk ④ 1-Bn n!⑤ 1-(1/n)Σ(1-Bk )
正解と解説を見る
正解:① 1-(1-B1 )(1-B2 )…(1-Bn )
すべての交換機を通過できる確率は (1-B1 )(1-B2 )…(1-Bn ) です。総合呼損率は、その余事象で 1-(1-B1 )(1-B2 )…(1-Bn ) です。
各Bが十分小さければ、これはほぼ B1 +B2 +…+Bn (和)になります(令和6年度第1回で出題)。
第5問(ウ) トラヒック(出線能率)
出回線数が16回線の回線群について、使用中の回線数を2分ごとに調査したところ、表に示す結果が得られた。この回線群の調査時間中における出線能率は、(ウ)パーセントとみなすことができる。
使用中の回線数 3, 3, 4, 3, 2, 5, 10, 4, 4, 2
① 2② 4③ 8④ 25⑤ 50
正解と解説を見る
正解:④ 25
平均使用回線数は 40÷10=4回線。出線能率=4÷16=25% 。令和7年度第1回とまったく同じ数値の問題です。
第5問(エ) IP電話(キューイング遅延)
IP電話の音声品質に影響を与えるIPパケットの転送遅延は、端末相互間の伝送路の物理的な距離による伝送遅延と、ルータにおける(エ)による遅延が主な要因である。
① セッション管理② モニタリング③ キューイング④ エコー⑤ 圧縮/伸張
正解と解説を見る
正解:③ キューイング
ルータでは、パケットが送信待ちの列(キュー)に並ぶため、混雑するとキューイング 遅延が生じます。音声パケットを優先的に送る優先制御(QoS)は、この遅延を減らすためのものです。
第5問(オ) レイヤ3スイッチ
ネットワークを構成する機器であるレイヤ3スイッチについて述べた次の記述のうち、誤っているもの は、(オ)である。
① レイヤ3スイッチは、VLANとして分割したネットワークを相互に接続することができる。② レイヤ3スイッチは、CPUを用いたソフトウェア処理によりパケットを転送する。これに対し、ルータは、ASIC(特定用途向けIC)を用いたハードウェア処理によりパケットを転送する。このためレイヤ3スイッチは、一般に、ルータと比較して転送速度が遅い。③ レイヤ3スイッチでは、RIPやOSPFといわれるルーティングプロトコルを用いることができる。④ レイヤ2に対応したレイヤ3スイッチは、受信したフレームの送信元MACアドレスを読み取り、アドレステーブルに登録されているかどうかを検索し、登録されていない場合はアドレステーブルに登録する。⑤ レイヤ2に対応したレイヤ3スイッチには、受信したフレームをMACアドレスに基づき中継するレイヤ2処理部と受信したパケットをIPアドレスに基づき中継するレイヤ3処理部がある。
正解と解説を見る
正解:② レイヤ3スイッチは、CPUを用いたソフトウェア処理によりパケットを転送する。これに対し、ルータは、ASIC(特定用途向けIC)を用いたハードウェア処理によりパケットを転送する。このためレイヤ3スイッチは、一般に、ルータと比較して転送速度が遅い。
逆です。レイヤ3スイッチはASICなどのハードウェア で処理するため高速で、ルータは主にソフトウェアで処理します。②が誤り(令和8年度第1回でも同じ内容)。
第6問
第6問(ア) ウイルスと対策
コンピュータウイルスとその対策について述べた次の二つの記述は、(ア)。
A 拡張子が「.com」や「.exe」などの実行形式のプログラムに感染するコンピュータウイルスは、システム領域感染型ウイルスといわれる。
B ウイルスを検知する仕組みの違いによるウイルス対策ソフトウェアの方式区分において、コンピュータウイルスに特徴的な挙動の有無を調べることによりコンピュータウイルスを検知するものは、一般に、ヒューリスティック方式といわれる。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:② Bのみ正しい
A:ファイル感染型 ウイルスです。誤り。B:正しい。令和7年度第2回とまったく同じ問題です。
第6問(イ) 認証プロトコル(EAP)
IEEE802.1X規格の構成要素の一つであり、PPPの認証機能を拡張した利用者認証プロトコルは、(イ)といわれ、無線LAN環境におけるセキュリティ強化などのためのプロトコルとして用いられている。
① NAPT② LDAP③ EAP④ UDP⑤ SMTP AUTH
正解と解説を見る
正解:③ EAP
PPPの認証を拡張し、さまざまな認証方式を使えるようにしたのがEAP (Extensible Authentication Protocol)です。IEEE802.1X認証(WPA2/WPA3のエンタープライズモード)で使われます。
第6問(ウ) ICカードへの攻撃(プロービング)
ICカードに対する攻撃手法の一つであり、ICチップの配線パターンに直接針を当てて信号を読み取る攻撃手法は、一般に、(ウ)といわれる。
① ブルートフォース攻撃② スマーフ攻撃③ グリッチ④ プロービング⑤ リバースエンジニアリング
正解と解説を見る
正解:④ プロービング
ICチップに直接針(プローブ)を当てて信号を読み取るのがプロービング です。物理的な攻撃(侵襲型攻撃)の一つです。
グリッチは、電源電圧やクロックに瞬間的な乱れを加えて誤動作させる攻撃です。
第6問(エ) IPsec
IPsecについて述べた次の記述のうち、正しいもの は、(エ)である。
① IPsecでは、鍵交換の方法の違いによって、トンネルモードとトランスポートモードの二つの方法が提供されている。② IPsecのAHプロトコルでは、ネットワーク上を流れるデータを暗号化することによって、ネットワーク上における盗聴からデータを保護できる。③ IPsecは、データを送信する際にデータに認証情報を付加して送信することにより、受信側では通信経路途中でのデータの改ざんの有無を確認することができる。④ IPsecは、SSL/TLSと同様にトランスポート層のプロトコルであり、クライアントとサーバ間相互の通信や電子メール通信において利用されている。
正解と解説を見る
正解:③ IPsecは、データを送信する際にデータに認証情報を付加して送信することにより、受信側では通信経路途中でのデータの改ざんの有無を確認することができる。
③が正しい。
①:トンネルモードとトランスポートモードは、どの部分を保護するか (IPヘッダごとか、データ部分だけか)の違い ②:暗号化するのはESP 。AHは認証(改ざん検出)だけ ④:IPsecはネットワーク層 のプロトコル
第6問(オ) 入退室管理
入退室管理におけるセキュリティ用語などについて述べた次の二つの記述は、(オ)。
A 一つの監視エリアにおいて、認証のためのICカードなどを用い、入室記録後の退室記録がない場合に再入室をできなくしたり、退室記録後の入室記録がない場合に再退室をできなくしたりする機能は、一般に、アンチパスバックといわれる。
B セキュリティレベルの違いによって幾つかのセキュリティ区画を設定することは、ハウジングといわれ、セキュリティ区画は、一般に、一般区画、業務区画、アクセス制限区画などに分類される。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:① Aのみ正しい
A:正しい。B:ゾーニング です。誤り。令和8年度第1回とA・Bを入れ替えた問題です。
第7問
第7問(ア) 自己支持型ケーブル(ダンシング対策)
平衡対メタリックケーブルを用いた架空線路設備工事において、自己支持型(SS)ケーブルを敷設する場合、一般に、風によるケーブルの振動現象であるダンシングを抑えるため、(ア)方法が採られる。
① ケーブル支持線径を細くする② ケーブルを架渉する電柱を太くする③ ケーブルに捻回を入れる④ ケーブルの支持間隔を長くする⑤ ケーブル接続部にスラックを挿入する
正解と解説を見る
正解:③ ケーブルに捻回を入れる
SSケーブルに捻回(ねじれ)を入れる と、風の当たり方が一様でなくなり、ダンシングを抑えられます。令和7年度第2回では「スラックを設ける」と言い換えた誤りの文が出題されています。
第7問(イ) アナログテスタの誤差
直流電流の測定における固有誤差が±3パーセントのアナログ式テスタを用いて、5ミリアンペアの直流電流を最大目盛値が10ミリアンペアの測定レンジで測定した場合、指針が示す測定値の範囲は(イ)ミリアンペアである。
① 2.0〜8.0② 4.7〜5.3③ 4.85〜5.15④ 4.97〜5.03⑤ 4.985〜5.015
正解と解説を見る
正解:② 4.7〜5.3
アナログ式テスタの誤差は最大目盛値に対する割合なので、10mA×3%=±0.3mA。5mAを測ると 4.7〜5.3mA です(5mA×3%で計算した③は誤り)。令和7年度第1回(±2%で4.8〜5.2mA)と同じ形の問題です。
第7問(ウ) 配線方式(セルラダクト)
事務所内などの配線工事において、波形のデッキプレートの溝部にカバーを取り付けて配線路とする(ウ)配線方式は、一般に、配線ルート及び配線取出し口を固定できる場合に適用される。
① フロアダクト② セルラダクト③ バスダクト④ 簡易二重床⑤ 電線管
正解と解説を見る
正解:② セルラダクト
セルラダクト です。令和7年度第2回と同じ問題で、選択肢が少し違います。
第7問(エ) PBXの機能確認試験(キャンプオン)
デジタル式PBXの機能確認試験のうち、(エ)試験では、被呼内線が話中のときに発呼内線が特殊番号などを用いて所定のダイヤル操作を行うことにより、被呼内線の通話が終了後、自動的に発呼内線と被呼内線が呼び出されて通話が可能となることを確認する。
① コールピックアップ② コールパーク③ 内線アッドオン④ コールトランスファ⑤ 内線キャンプオン
正解と解説を見る
正解:⑤ 内線キャンプオン
内線キャンプオン です。令和6年度第1回と同じ問題で、選択肢の順番が違います。
第7問(オ) PBXの接続工事(2線式・4線式)
デジタル式PBXの接続工事について述べた次の二つの記述は、(オ)。
A デジタル式PBXの主装置と外線との接続工事において、ISDN基本インタフェースを終端するDSUは、4線式で主装置の外線ユニットに接続される。
B デジタル式PBXの主装置と内線端末との接続工事において、ISDN端末は、2線式で主装置の内線ユニットに接続される。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:① Aのみ正しい
A:DSUの端末側は4線式なので正しい。B:ISDN端末は4線式 で接続します。誤り(令和5年度第2回で出題)。
第8問
第8問(ア) ISDN配線(給電電圧)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおける工事試験での給電電圧の測定値として、レイヤ1停止状態で測定したDSUの端末機器側インタフェースのT線-R線間の給電電圧(ア)ボルトは、TTC標準で要求される電圧規格値の範囲内である。
① 15② 25③ 35④ 45⑤ 55
正解と解説を見る
正解:③ 35
選択肢のうち規格値の範囲内にあるのは35V です。令和7年度第2回・令和5年度第2回では40Vが正解でした。規格値はおおむね34〜42V程度の範囲なので、その範囲に入る値を選びます。
第8問(イ) ISDN配線(終端抵抗・ファントム給電)
ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおけるポイント・ツー・マルチポイント構成の特徴などについて述べた次の二つの記述は、(イ)。
A バス配線上にモジュラジャックが複数ある場合、全てのモジュラジャックを終端抵抗付きのものとする必要がある。
B ファントムモードの給電には、T線及びR線とは別の空き心線が用いられる。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:④ AもBも正しくない
A・Bとも誤り。終端抵抗は最終端のジャックだけに付け、ファントム給電は信号線と同じ心線に重ねて行います。令和5年度第1回とまったく同じ問題です。
第8問(ウ) ISDN配線(短距離受動バス)
図1〜図4は、ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおいて、短距離受動バス配線工事でのDSU〜終端抵抗(TR)間のバス配線長及びバス配線〜ISDN標準端末(TE)間の接続コード長を示した配線構成図である。バス配線長及び接続コード長の両方の規定値を満足する配線構成図は、(ウ)である。ただし、バス配線は高インピーダンス線路とする。
問題図(出典:日本データ通信協会)
① 図1② 図2③ 図3④ 図4
正解と解説を見る
正解:② 図2
高インピーダンス線路の短距離受動バスは、バス配線長200m以内 、接続コード長10m以内 です。両方を満たすのは200m・10mの図2 です。令和7年度第2回と同じ形の問題です。
第8問(エ) 光コネクタの挿入損失試験
光ファイバの接続に光コネクタを使用したときの挿入損失を測定する試験方法は、光コネクタの構成別にJISで規定されており、プラグ対プラグ(光接続コード)のときの基準試験方法は、(エ)である。
① ワイヤメッシュ法② 挿入法(C)③ カットバック法④ 置換え法⑤ 伸長ドラム法
正解と解説を見る
正解:② 挿入法(C)
プラグ対プラグ(光接続コード)の基準試験方法は挿入法(C) です。光ファイバ対プラグの場合はカットバック法です(令和4年度第1回で出題)。
第8問(オ) JIS X 5150(水平配線)
JIS X 5150:2016の平衡配線の基準設計における水平配線の規格について述べた次の二つの記述は、(オ)。
A チャネルの物理長は、100メートルを超えてはならない。また、固定水平ケーブルの物理長は、90メートルを超えてはならない。
B 分岐点は、フロア配線盤から少なくとも15メートル以上離れた位置に置かなければならない。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:③ AもBも正しい
A・Bとも正しい。令和6年度第1回でもほぼ同じ問題が出ています。
第9問
第9問(ア) OTDR法(JIS C 6823)
JIS C 6823:2010光ファイバ損失試験方法に規定するOTDR法について述べた次の二つの記述は、(ア)。
A 短距離測定の場合、最適な分解能を与えるために、短いパルス幅が必要となる。長距離測定の場合、非線形現象の影響のない範囲内で光ピークパワーを大きくすることによってダイナミックレンジを大きくすることができる。
B 信号処理装置は、必要に応じて長時間の平均化処理を使用することによって、信号対雑音比を向上することができる。
① Aのみ正しい② Bのみ正しい③ AもBも正しい④ AもBも正しくない
正解と解説を見る
正解:③ AもBも正しい
A・Bとも正しい。短距離では細かく見るために短いパルス、長距離では遠くまで届かせるために光パワーを大きくします。
第9問(イ) ビル内光配線(交差接続)
OITDA/TP 11/BW:2019ビルディング内光配線システムにおいて、配線盤の種類は、用途、機能、接続形態及び設置方法によって分類されている。機能による分類の一つである(イ)接続は、ケーブルとケーブル又はケーブルとコードなどをジャンパコードで自由に選択できる接続で、需要の変動、支障移転、移動などによる心線間の切替えに容易に対応できる。
① 相互② 変換③ 融着④ 交差⑤ コネクタ
正解と解説を見る
正解:④ 交差
交差 接続です。令和7年度第2回とほぼ同じ問題文です。
第9問(ウ) JIS X 5150(クラスD)
JIS X 5150:2016では、図に示す水平配線の設計において、インタコネクト-TOモデル、クラスDのチャネルの場合、機器コード及びワークエリアコードの長さの総和が20メートルのとき、固定水平ケーブルの最大長は(ウ)メートルとなる。ただし、使用温度は20℃、コードの挿入損失[dB/m]は水平ケーブルの挿入損失[dB/m]に対して50パーセント増とする。
問題図(出典:日本データ通信協会)
① 78.0② 78.5③ 79.0④ 79.5⑤ 80.0
正解と解説を見る
正解:③ 79.0
インタコネクト-TOモデル・クラスDの式は H=109-F×X です。
H=109-20×1.5=109-30=79.0m 。
クラスEは104、クラスFは105(インタコネクト-TOモデル)と定数が変わります。
第9問(エ) オートネゴシエーション(FLP)
ツイストペアケーブルを使用したイーサネットによるLANにおいて、対向する二つの機器のオートネゴシエーション機能が共に有効化されている場合、双方の機器が(エ)信号を送受信することで互いのサポートする通信速度と通信モードを検出し、決められた優先順位から適切な通信速度と通信モードを自動的に決定する。
① ACM② FLP③ SETUP④ CTS⑤ RBT
正解と解説を見る
正解:② FLP
FLP (Fast Link Pulse)バーストです。令和6年度第2回とほぼ同じ問題です。
第9問(オ) JIS X 5150(3dBルール)
JIS X 5150:2016の平衡配線性能において、挿入損失が3.0[dB]を下回る周波数における(オ)の値は、参考とすると規定されている。
① 伝搬遅延時間差② 近端漏話減衰量③ 遠端漏話減衰量④ 反射減衰量⑤ 不平衡減衰量
正解と解説を見る
正解:④ 反射減衰量
挿入損失が3dB未満の周波数での反射減衰量 は参考値です(3dBルール)。近端漏話減衰量は4dB未満で参考値になります(4dBルール、令和5年度第1回で出題)。
第10問
第10問(ア) ドロップケーブルの引込み(切断配線クリート)
図1に示すドロップ光ファイバケーブルを戸建て住宅の宅内まで引き通す配線構成において、大型車両などによるドロップ光ファイバケーブル引っかけ事故が発生した場合であっても家屋内部におけるケーブル固定部材や壁面などの損傷を回避するために、ドロップ光ファイバケーブル引留め点下部側の第1固定箇所に使用される部材は、一般に、(ア)といわれる。
問題図(出典:日本データ通信協会)
① アレスタ② 光アウトレット③ 切断配線クリート④ 保安器⑤ 引込み用牽引端
正解と解説を見る
正解:③ 切断配線クリート
切断配線クリート です。令和7年度第1回・令和5年度第2回でも出題されています。
第10問(イ) 光ファイバ損失試験(OTDR法)
JIS C 6823:2010光ファイバ損失試験方法に規定する測定方法のうち、光ファイバの単一方向の測定であり、光ファイバの異なる箇所から光ファイバの先端まで後方散乱光パワーを測定する方法は(イ)である。
① 挿入損失法② カットバック法③ 損失波長モデル④ NFP法⑤ OTDR法
正解と解説を見る
正解:⑤ OTDR法
OTDR法 です。令和6年度第1回とまったく同じ問題文です。
第10問(ウ) 熱中症対策(WBGT)
労働環境において、作業者が受ける暑熱環境による熱ストレスの評価を行うための指標の一つであり、気温、湿度及び日射・輻射熱の要素を取り入れて蒸し暑さを一つの単位で総合的に表した指数は、(ウ)といわれ、この値が作業内容に応じて設定された基準値を超える場合には、熱中症の予防措置を徹底することが重要である。
① 予測平均温冷感申告(PMV)② 雑音指数(NF)③ 暑さ指数(WBGT)④ 平均放射温度(MRT)⑤ 性能指数(FOM)
正解と解説を見る
正解:③ 暑さ指数(WBGT)
暑さ指数(WBGT) です。令和8年度第1回では「不快指数」と言い換えた誤りの文が出題されています。
第10問(エ) 工事の採算(損益分岐点)
図2は、建設工事における一般的な施工出来高(X)と工事総原価(Y)の関係などを示したものである。図2について述べた次の記述のうち、正しいもの は、(エ)である。ただし、P点はY=F+aX(aは係数)とY=Xとの交点を示し、XpはP点での施工出来高を示す。
問題図(出典:日本データ通信協会)
① 図中のFは直接費を示し、aXは間接費を示している。② 三角形OPR内の領域αは、経済的な施工速度で工事が実施され、利益が発生している範囲を示している。③ 三角形PQS内の領域βは、突貫工事により工事の施工品質が低下し、損失が発生している範囲を示している。④ 施工出来高がXpにおける施工速度は、最低採算速度といわれ、採算のとれる状態にするためには、施工出来高をXpより小さくする必要がある。⑤ P点は損益分岐点といわれ、Y=F+aXの線上において工事総原価と施工出来高が等しく、収支の差が0となる点である。
正解と解説を見る
正解:⑤ P点は損益分岐点といわれ、Y=F+aXの線上において工事総原価と施工出来高が等しく、収支の差が0となる点である。
⑤が正しい。
①:Fは固定原価 、aXは変動原価 ②:領域αは原価が出来高を上回る損失 の範囲 ③:領域βは出来高が原価を上回る利益 の範囲 ④:採算をとるには、施工出来高をXpより大きく する 令和5年度第1回にも同じ図の問題が出ています。
第10問(オ) 工程管理(工期短縮)
図3に示す、工程管理などに用いられるアローダイアグラムにおいて、作業D、作業E、作業F、作業J及び作業Kをそれぞれ1日短縮できるとき、これらの作業のうち、短縮してもクリティカルパスの所要日数を2日短縮するのに関係しない作業は、作業(オ)である。
問題図(出典:日本データ通信協会)
① D② E③ F④ J⑤ K
正解と解説を見る
正解:② E
各結合点の最早時刻は、①0、②5、③5、④5、⑤12、⑥12、⑦ max(12, 14, 15)=15、⑧ max(18, 18)=18、⑨ max(25, 25)=25日。所要日数25日の経路は次の3本です。
B→(ダミー)→F→H→I→J(5+7+3+3+7=25) B→(ダミー)→F→K(5+7+13=25) A→D→G→J(5+7+6+7=25) F・J・K・D を1日ずつ縮めると、3本ともちょうど2日短くなります。作業Eを含む経路(B→E→I→J=24日)はもともとクリティカルパスではないので、E は関係しません。令和6年度第1回と同じ形の問題です。
解答一覧
出典:一般財団法人日本データ通信協会 工事担任者試験問題(令和3年度第2回)。解説は当サイトが独自に作成したものです。誤りにお気づきの場合はご意見フォーム からお知らせください。