技術光配線・光測定の要点と過去問
技術の第2問・第4問・第8問〜第10問に分かれて、毎回5〜6問が出題されます。名前の似た方式や部材が多いので、「どれが何をするものか」の対応で覚えるのがコツです。
光アクセスの方式
| SS方式 | 光ファイバを分岐せず1対1でつなぐ(Single Star) |
|---|---|
| PDS(PON)方式 | 光スプリッタ(受動素子)で分岐 |
| ADS方式 | 電気的な多重化装置(能動素子)で分岐 |
| XGS-PON | 上り・下りとも10Gbit/sの対称型(G.9807.1)。XG-PONは下り10G・上り2.5Gの非対称型 |
ビル内・宅内の光配線
- フロアダクト方式は床スラブ内の方式。床スラブ上はアンダーカーペット方式・フリーアクセスフロア方式など。電線管方式は取出し口が固定で収納能力が小さい。
- 接続の種類:ジャンパで接続先を自由に切り替えられるのが交差接続、固定的につなぐのが相互接続、ケーブルの種類を変えるのが変換接続。変換接続では一般に1次側は融着接続、2次側はコネクタ接続。
- 固定間隔:垂直ラック上は3m以下、水平ラック上は5m以下。けん引速度の目安は毎分20m以下。
- けん引端:テンションメンバが鋼線のときは、その鋼線を折り曲げ、鋼線に巻き付けて作製する。
- 宅内:壁に埋め込むのが光アウトレット、露出して取り付けるのが光ローゼット。引込みで強く引かれたときに外れて家屋を守るのが切断配線クリート。曲げに強いのが空孔アシスト光ファイバ。
光コネクタ
| MT | テープ心線の多心一括。かん合ピンとクリップで固定し、着脱に専用工具 |
|---|---|
| MPO | 多心一括でプッシュプル着脱(工具不要) |
| SC | 差し込むと白線などの表示が隠れることで、奥まで入ったことを確認 |
| FAS | 現場で組み立てる小型の単心コネクタ(架空クロージャ内でドロップケーブルと接続) |
| FC/ST | FCはネジ締め、STはバヨネットで固定 |
融着接続と損失測定
- 融着接続(JIS C 6841):被覆除去 → 軸に直角(90度)に切断 → 放電で溶かして接続。スクリーニング試験は一定荷重を一定時間加える引張試験。気泡の主な原因は切断面の不良(カッタの清掃・調整)。
- カットバック法:入射側の近くで切断し前後の光パワーを比べる。精度は高いが破壊試験。
- 挿入損失法:切断せずに測れる(非破壊)が、精度はカットバック法に劣る。
- OTDR法:レイリー散乱の後方散乱光を片端から測り、損失の分布や接続点の位置がわかる。パルス幅を広げると遠くまで測れるが分解能は下がる。平均化で雑音を減らす。
- OTDR波形:コネクタ接続点は反射あり、融着接続点は段差のみ、終端は大きな反射のあと雑音レベルに落ちる。
- 光導通試験:受信器は光検出器・増幅器・表示器。励振用ファイバはコア径の大きなステップインデックス形。
- 光コネクタの挿入損失試験:プラグ対プラグは挿入法、光ファイバ対プラグはカットバック法が基準試験方法。
過去11回の出題一覧(56問)
令和3年度第1回〜令和8年度第1回の総合通信から、この分野の問題を集めました。リンク先の解説ページで、問題文と詳しい解説を確認できます。
| 回 | 問題 | 小テーマ | 正解 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度第1回 | 第8問(エ) | 光ファイバの融着接続 | ② 光ファイバカッタのメンテナンス |
| 令和8年度第1回 | 第9問(ア) | 光ファイバの融着接続(JIS C 6841) | ② 融着接続では、電極間放電又はその他の方法によって、光ファイバの端面を溶かして接続… |
| 令和8年度第1回 | 第9問(イ) | ビル内光配線(変換接続) | ① Aのみ正しい |
| 令和8年度第1回 | 第10問(イ) | 光コネクタ(MTコネクタ) | ⑤ MT |
| 令和7年度第2回 | 第4問(イ) | 光アクセス(SS方式) | ① SS |
| 令和7年度第2回 | 第8問(エ) | ビル内光配線(ケーブル固定) | ④ 5 |
| 令和7年度第2回 | 第8問(オ) | 光ファイバの融着接続(JIS C 6841) | ① Aのみ正しい |
| 令和7年度第2回 | 第9問(イ) | 光導通試験(JIS C 6823) | ① 光源は、伝送器内にあり、安定化直流電源で駆動され、大きな放射面をもつ。例えば、白… |
| 令和7年度第2回 | 第9問(ウ) | ビル内光配線(交差接続) | ④ 交差 |
| 令和7年度第2回 | 第9問(オ) | 光ファイバ(空孔アシスト) | ⑤ 空孔アシスト |
| 令和7年度第2回 | 第10問(ア) | 光コネクタ(MPO) | ④ MPO |
| 令和7年度第2回 | 第10問(イ) | 宅内光配線(光アウトレット) | ③ 光アウトレット |
| 令和7年度第1回 | 第8問(オ) | ビル内光配線(横系配線) | ② Bのみ正しい |
| 令和7年度第1回 | 第9問(ア) | OTDR法(JIS C 6823) | ③ AもBも正しい |
| 令和7年度第1回 | 第9問(イ) | ビル内光配線(けん引端) | ④ 光ファイバケーブルのけん引張力が小さい場合、テンションメンバが鋼線のときは、その… |
| 令和7年度第1回 | 第9問(エ) | 宅内光配線(光ローゼット) | ① 光ローゼット |
| 令和7年度第1回 | 第10問(イ) | ドロップケーブルの引込み(切断配線クリート) | ③ 切断配線クリート |
| 令和6年度第2回 | 第2問(ア) | 光アクセス(XGS-PON) | ③ XGS-PON |
| 令和6年度第2回 | 第4問(ア) | 光アクセスの設備構成 | ② Bのみ正しい |
| 令和6年度第2回 | 第8問(エ) | 光ファイバの損失測定 | ① OTDR法では、被測定光ファイバ内のコアの屈折率の微少な揺らぎが原因で生ずるブリ… |
| 令和6年度第2回 | 第9問(ア) | ビル内光配線(けん引速度) | ① 20 |
| 令和6年度第2回 | 第10問(イ) | OTDR波形の読み方 | ② ダミー光ファイバの出力端から被測定光ファイバの終端まで |
| 令和6年度第1回 | 第8問(エ) | 光ファイバの融着接続(JIS C 6841) | ① 光ファイバのクラッド(プラスチッククラッド光ファイバの場合はコア)の表面に傷をつ… |
| 令和6年度第1回 | 第9問(ア) | 光導通試験(JIS C 6823) | ④ 増幅器 |
| 令和6年度第1回 | 第9問(イ) | ビル内光配線(変換接続) | ③ AもBも正しい |
| 令和6年度第1回 | 第9問(エ) | 光ファイバ(空孔アシスト) | ④ 空孔アシスト |
| 令和6年度第1回 | 第10問(ア) | 光ファイバ損失試験(OTDR法) | ⑤ OTDR法 |
| 令和6年度第1回 | 第10問(イ) | 光コネクタ(SCコネクタ) | ② 白線などの表示が隠れている |
| 令和5年度第2回 | 第4問(イ) | 光アクセス(SS方式) | ⑤ SS |
| 令和5年度第2回 | 第9問(イ) | ビル内光配線(けん引) | ⑤ 光ファイバケーブルをけん引する場合で強い張力がかかるときには、光ファイバケーブル… |
| 令和5年度第2回 | 第9問(エ) | 宅内光配線(光ローゼット) | ④ 光ローゼット |
| 令和5年度第2回 | 第10問(ア) | ドロップケーブルの引込み | ⑤ 切断配線クリート |
| 令和5年度第2回 | 第10問(イ) | 光ファイバ損失試験(カットバック法) | ④ カットバック法 |
| 令和5年度第1回 | 第2問(ア) | 光アクセス(PON) | ② XGS-PON |
| 令和5年度第1回 | 第8問(エ) | 光ファイバの損失測定 | ④ 挿入損失法は、カットバック法と比較して精度は落ちるが、被測定光ファイバ及び両端に… |
| 令和5年度第1回 | 第8問(オ) | ビル内光配線 | ① Aのみ正しい |
| 令和5年度第1回 | 第9問(オ) | 光コネクタ | ② FAS(Field Assembly Small-sized) |
| 令和4年度第2回 | 第4問(イ) | 光アクセスの設備構成 | ① Aのみ正しい |
| 令和4年度第2回 | 第8問(エ) | ビル内光配線(垂直ラック) | ③ 3 |
| 令和4年度第2回 | 第9問(ア) | OTDR法(JIS C 6823) | ③ AもBも正しい |
| 令和4年度第2回 | 第10問(イ) | 光コネクタ(MTコネクタ) | ④ MT |
| 令和4年度第1回 | 第4問(イ) | 光アクセス(PON) | ⑤ PON |
| 令和4年度第1回 | 第8問(エ) | 光コネクタの挿入損失試験 | ④ カットバック法 |
| 令和4年度第1回 | 第9問(オ) | 光コネクタ(SCコネクタ) | ③ 白線などの表示が隠れている |
| 令和4年度第1回 | 第10問(ア) | 宅内光配線(光アウトレット) | ④ 光アウトレット |
| 令和3年度第2回 | 第8問(エ) | 光コネクタの挿入損失試験 | ② 挿入法(C) |
| 令和3年度第2回 | 第9問(ア) | OTDR法(JIS C 6823) | ③ AもBも正しい |
| 令和3年度第2回 | 第9問(イ) | ビル内光配線(交差接続) | ④ 交差 |
| 令和3年度第2回 | 第10問(ア) | ドロップケーブルの引込み(切断配線クリート) | ③ 切断配線クリート |
| 令和3年度第2回 | 第10問(イ) | 光ファイバ損失試験(OTDR法) | ⑤ OTDR法 |
| 令和3年度第1回 | 第4問(イ) | 光アクセスの設備構成 | ① Aのみ正しい |
| 令和3年度第1回 | 第8問(オ) | ビル内光配線(横系配線) | ② Bのみ正しい |
| 令和3年度第1回 | 第9問(ア) | 光導通試験(JIS C 6823) | ④ 増幅器 |
| 令和3年度第1回 | 第9問(エ) | OTDR波形の読み方 | ④ ダミー光ファイバの出力端から被測定光ファイバの終端まで |
| 令和3年度第1回 | 第9問(オ) | 光コネクタ(MTコネクタ) | ⑤ MT |
| 令和3年度第1回 | 第10問(ア) | 光ファイバ損失試験(カットバック法) | ② カットバック法 |
ほかの分野別まとめ
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過去問演習で解いてみる出典:一般財団法人日本データ通信協会 工事担任者試験問題。要点のまとめと解説は当サイトが独自に作成したものです。