直前対策
工事担任者 総合通信
試験直前チェック
過去11回分(令和3年度第1回〜令和8年度第1回)の全問題を分野ごとに集計し、毎回のように出ているテーマと、試験直前に確認しておきたい数値・用語を科目別にまとめました。各項目から、該当する過去問の解説ページへ移動できます。
過去11回で「毎回」出ているテーマ
当サイトの過去問解説33ページの分野を集計すると、次のテーマは11回すべて、またはほぼすべての回で出題されています。直前期はまずここを優先しましょう。
| 科目 | ほぼ毎回出るテーマ |
|---|---|
| 基礎 | 直流回路・交流回路(第1問)、トランジスタ・半導体(第2問)、ブール代数・論理回路(第3問)、伝送理論(第4問)、電磁気 |
| 技術 | デジタル式PBX、ISDN(基本・一次群・配線)、PoE、JIS X 5150の配線設計、工程管理(アローダイアグラム)、ビル内光配線、トラヒック |
| 法規 | 電気通信事業法、工事担任者規則、端末設備等規則、有線電気通信法、有線電気通信設備令、不正アクセス禁止法、電子署名法 |
集計対象:令和3年度第1回〜令和8年度第1回の総合通信 全11回。
科目別 直前チェックリスト
基礎(電気通信技術の基礎)
- ブール代数は毎回出る。吸収則 A+A・B=A、A+Ā・B=A+B と、ド・モルガンの定理で式を簡単にしてから選択肢と比べる。
→ 令和8年度第1回 基礎 第3問/分野別まとめ:ブール代数 - フリップフロップとベン図も第3問の定番。フリップフロップは入力を1つずつたどって出力の変化を表にする。
→ 分野別まとめ:論理回路・2進数 - 伝送損失・利得のdB計算。電力比は 10 log10、電圧・電流比は 20 log10。log102≒0.3、log103≒0.48 は覚えておく。
- 反射と整合。電圧反射係数 m=(Z2−Z1)/(Z2+Z1)、電流反射係数は符号が逆の −m。変成器で整合させるときの巻数比は n=√(Z1/Z2)。
→ 令和8年度第1回 基礎 第4問/分野別まとめ:伝送理論 - ひずみのない伝送の条件は R/L=G/C。漏話(近端・遠端)とSN比もセットで確認。
- 交流回路。RLC直列のインピーダンス Z=√{R²+(XL−XC)²}、力率 cosθ=R/Z。直流回路はキルヒホッフの法則とミルマンの定理が頻出。
→ 分野別まとめ:電気回路・電磁気 - トランジスタ。エミッタ接地の電流増幅率 β と、ベース接地の電流増幅率 α の関係は β=α/(1−α)。バイアス回路の計算はオームの法則で順に解く。結合コンデンサは直流を遮り、交流信号だけを通す。
→ 分野別まとめ:トランジスタ・半導体 - 伝送技術(第5問)。PCMの標本化は最高周波数の2倍以上。再生中継器の3R(等化増幅・タイミング抽出・識別再生)。光ファイバのレイリー散乱は波長の4乗に反比例。
技術(端末設備の接続のための技術及び理論)
- ISDN基本インタフェース。2B+D(64kbit/s×2+16kbit/s)。レイヤ1のフレームは48ビット・250μs周期。参照点は R点(非ISDN端末とTAの間)、S点(TEとNT2の間)、T点(NT1とNT2の間)。
→ 令和3年度第1回 技術 第3問 - ISDNのレイヤ2。ポイント・ツー・マルチポイントでは、非確認形情報転送でUIフレームを使う。
- ISDN配線。ポイント・ツー・ポイントの最長配線距離は1,000m程度。終端抵抗は送信対・受信対のそれぞれの2線間に入れる。受動バスの配線極性は全TE間で同一にする。
→ 令和3年度第1回 技術 第8問/分野別まとめ:ISDN - PoE。Type1(IEEE802.3af)は最大15.4W・350mA、Type2(IEEE802.3at)は最大30W・600mA。1・2番/3・6番のペアで給電するのがオルタナティブA、空き対の4・5番/7・8番がオルタナティブB。
→ 令和3年度第1回 技術 第2問(エ)/分野別まとめ:LAN・PoE・無線LAN - JIS X 5150の水平配線(H=定数-F×X)。コードの損失が50%増なら X=1.5。定数はクロスコネクト-TOモデルでクラスD 107・E 103・F 103、インタコネクト-TOモデルでクラスD 109・E 104・F 105。
→ 令和3年度第1回 技術 第9問(ウ)/分野別まとめ:JIS X 5150 - 工程管理。各結合点の最早時刻を左から計算し、最長経路がクリティカルパス。フリーフロート=後続結合点の最早時刻-(作業の最早開始時刻+所要日数)。
→ 令和3年度第1回 技術 第10問(オ)/分野別まとめ:工程管理・品質管理・安全 - トラヒック。呼量(アーラン)=1時間の呼数×平均保留時間(時間単位)。アーランB式の前提は「入回線数が無限・出回線数が有限・損失呼は消滅」。
→ 令和3年度第1回 技術 第5問/分野別まとめ:トラヒック理論 - デジタル式PBX。コールピックアップは代理応答、コールパークは保留応答。夜間閉塞の制御で地気を送出するのはL2線。
→ 分野別まとめ:デジタル式PBX - ビル内光配線。フロアダクト方式は床スラブ内の配線方式(床スラブ上ではない)。
→ 分野別まとめ:光配線・光測定 - デジタルテスタの誤差。±(読取値×○%+最下位桁×○dgt)で計算する。
法規(端末設備の接続に関する法規)
- 端末設備の安全性(現行の規定)。使用電圧250V以下で絶縁抵抗2MΩ以上、250V超は2,500Vを1分間加えて耐える絶縁耐力。金属製の台・筐体の接地抵抗は100Ω以下。通話中に防止するのは「過大な音響衝撃」。
→ 令和8年度第1回 法規 第3問/分野別まとめ:端末設備等規則 - 押しボタンダイヤル信号。信号送出時間50ms以上、ミニマムポーズ30ms以上、周期120ms以上、周波数偏差±1.5%以内。
- 直流回路の電気的条件。閉じているときの直流抵抗は50Ω以上300Ω以下(線路との和が50Ω以上1,700Ω以下なら除外)。開いているときの直流抵抗は1MΩ以上。
→ 令和3年度第1回 法規 第4問 - 緊急通報は警察(110)・海上保安(118)・消防(119)。移動電話端末は応答が確認できないとき1分以内にチャネルを切断。
- 有線電気通信設備令の定義。音声周波は200Hzを超え3,500Hz以下、高周波は3,500Hzを超える電磁波(上限なし)。
- 架空電線の高さ。横断歩道橋の上は路面から3m以上、鉄道・軌道の横断は軌条面から6m以上。
→ 令和3年度第1回 法規 第5問/分野別まとめ:有線電気通信法・設備令 - 有線電気通信法の届出。設置の工事の開始の日の2週間前まで。添付書類は「有線電気通信の方式の別、設備の設置の場所、設備の概要」。
- 工事担任者規則・電気通信事業法。資格者証の返納は処分の日から10日以内。交付を行わないことができるのは、罰金以上の刑から2年、返納命令から1年を経過しない者。
→ 分野別まとめ:電気通信事業法・工事担任者規則 - 電子署名法。認証業務は「自らが行う電子署名」についてその業務を利用する者などの求めに応じて証明する業務。
→ 分野別まとめ:不正アクセス禁止法・電子署名法
改正に注意(古い問題集との違い)
試験後に規定が改正され、古い過去問や問題集とは数値・区分が異なるものがあります。本番では現行の規定で答えましょう。
- 端末設備の絶縁抵抗・絶縁耐力:旧「300V以下で0.2MΩ以上」など → 現行「250V以下で2MΩ以上、250V超は2,500Vで1分間」
- 技術基準適合認定番号の記号:旧 A・C・D・E・F → 現行 G(固定電話端末)、H(インターネットプロトコル移動電話端末)、P(専用通信回線設備等端末)など
試験までの過ごし方(3週間の目安)
3週間前〜2週間前
直近5回分を科目ごとに通しで解く。間違えた問題は解説ページで理由まで確認し、ブックマークしておく。
2週間前〜1週間前
このページのチェックリストで抜けている項目を埋める。計算問題(dB、反射係数、JIS X 5150、トラヒック、工程管理)は手を動かして解き直す。
最後の1週間
学習履歴の「苦手問題」とブックマークだけを繰り返す。前日は新しいことに手を出さず、法規の数値を見直して早めに休む。
過去問で仕上げる
集計・作成:工事担任者 過去問部屋(運営者は工事担任者 総合通信の合格者)。試験日程などの最新情報は日本データ通信協会の公式サイトで確認してください。