📡
工事担任者 過去問部屋
総合通信|分野別まとめ

技術ISDN(基本・一次群・配線)の要点と過去問

技術の第1問・第3問・第8問にまたがって毎回10問前後が出題される、総合通信でいちばん配点の大きいテーマです。同じ問題文の繰り返しが多いので、数値と用語をそのまま覚えるのが近道です。

参照構成と装置の役割

局側から U点 − NT1 − T点 − NT2 − S点 − TE1 の順に並びます。非ISDN端末(TE2)は TA を介して R点 でつながります。

NT1(DSU)レイヤ1の終端。フレーム同期、ループバック2の折り返し。加入者線の損失やブリッジタップを補償する等化器を持つ。DSUは L2線がL1線に対して正電位となるリバース極性で起動
NT2(PBXなど)交換・集線とレイヤ2・3の処理。伝送路終端はNT1の機能なので、NT2の機能とした文は誤り
TA非ISDN端末をつなぐための変換(LAPB↔LAPDなどのプロトコル変換、64k/16kへの速度変換)

基本インタフェース(2B+D)

  • Bチャネル 64kbit/s×2、Dチャネル 16kbit/s。呼制御メッセージ(SETUP・ALERT・CONN・DISC・REL など)はDチャネル、通話・データはBチャネル。
  • レイヤ1のフレームは 48ビットを 250μs ごとに送る(48÷250μs=192kbit/s)。起動・停止手順がある。
  • Dチャネル競合制御は エコーチェック方式(CSMA/CDではない)。
  • レイヤ2:端末の識別は TEI、サービスの識別は SAPI、両者を合わせて DLCI。ポイント・ツー・マルチポイントは非確認形情報転送で UIフレームを使い、誤り制御もフロー制御もしない。確認形(ポイント・ツー・ポイント)はフロー制御を行う。
  • レイヤ3:全メッセージ共通の情報要素は「プロトコル識別子・呼番号・メッセージ種別」。呼の中断後に再開するときは新しい呼番号が使われる。
  • Bチャネルでパケット通信をするときのプロトコルは X.25。

一次群速度インタフェース(1.5Mbit/s)

  • 1フレームは Fビット+24タイムスロット。24フレームで1マルチフレームとし、24個のFビットをフレーム同期・CRC誤り検出・リモートアラーム表示などに使う。
  • 伝送路符号は B8ZS。Dチャネルは 64kbit/s(最大 23B+D)。
  • ポイント・ツー・ポイント構成なので、Dチャネル競合制御手順はない。起動・停止手順もない。DSUはローカル給電で、端末側への給電もしない。

宅内配線(バス配線)の数値

  • ポイント・ツー・ポイントの最長配線距離は 1,000m程度。総合減衰量は 96kHz で 6dB 以下。
  • 短距離受動バスは、高インピーダンス線路で約 200m(低インピーダンスで約100m)、接続コードは 10m 以内。配線極性は全TE間で同一。
  • 延長受動バスは、TE相互間の配線長が 25〜50m 以内。途中に能動素子は付けない。
  • 終端抵抗(100Ω)はバスの末端だけに、送信対・受信対のそれぞれの2線間に入れる。正規の抵抗が n 個並列なら合成抵抗は 100÷n Ω(20Ωなら5個)。
  • RJ-45の信号は中央の4本:DSU側の送信は 4・5番、端末側の送信は 3・6番。ファントム給電は信号線(3〜6番)に重ねて行う。
  • ISDN端末は 4線式、G3ファクシミリなどアナログ端末は 2線式で接続する。

過去11回の出題一覧(98問)

令和3年度第1回〜令和8年度第1回の総合通信から、この分野の問題を集めました。リンク先の解説ページで、問題文と詳しい解説を確認できます。

回問題小テーマ正解
令和8年度第1回第3問(ア)ISDN(NT1・NT2の機能)③ NT1は、フレーム同期の機能を有している。
令和8年度第1回第3問(イ)ISDN(レイヤ1の起動・停止)④ 起動・停止
令和8年度第1回第3問(ウ)ISDN(レイヤ2の識別子)② Bのみ正しい
令和8年度第1回第3問(エ)ISDN(レイヤ3メッセージ)⑤ メッセージ種別
令和8年度第1回第3問(オ)ISDN一次群(フレーム構成)① Aのみ正しい
令和8年度第1回第8問(ア)ISDN配線(工事試験)② Bのみ正しい
令和8年度第1回第8問(イ)ISDN配線(端子の使用)③ AもBも正しい
令和8年度第1回第8問(ウ)ISDN配線(ポイント・ツー・マルチポイント)② バス配線に多対カッド形ケーブルを用いてアナログ電話回線の配線と混在利用する場合、…
令和7年度第2回第1問(エ)ISDN(DSUの起動)④ L2線がL1線に対して正電位となるリバース
令和7年度第2回第3問(ア)ISDN(参照点)① Aのみ正しい
令和7年度第2回第3問(イ)ISDN一次群③ ビット誤り検出にはFECを用いている。
令和7年度第2回第3問(ウ)ISDN(Dチャネル競合制御)① エコーチェック
令和7年度第2回第3問(エ)ISDN(非確認形情報転送)② Bのみ正しい
令和7年度第2回第3問(オ)ISDN(呼制御シーケンス)⑥ ISDN交換網が着信側TEからCONNを受信
令和7年度第2回第8問(ア)ISDN配線(総合減衰量)③ 6
令和7年度第2回第8問(イ)ISDN配線(短距離受動バス)③ 図3
令和7年度第2回第8問(ウ)ISDN配線(給電電圧)④ 40
令和7年度第1回第1問(エ)ISDN一次群(DSUの給電)② Bのみ正しい
令和7年度第1回第3問(ア)ISDN(NT2)② 交換、集線及び伝送路終端の機能がある。
令和7年度第1回第3問(イ)ISDN(レイヤ1フレーム)③ 48
令和7年度第1回第3問(ウ)ISDN(DLCI)⑤ DLCI
令和7年度第1回第3問(エ)ISDN(チャネルと呼の再設定)④ AもBも正しくない
令和7年度第1回第3問(オ)ISDN一次群(Fビット)① CRCビット誤り検出
令和7年度第1回第8問(ア)ISDN配線(延長接続コード)④ 25
令和7年度第1回第8問(イ)ISDN配線(受動バス)② Bのみ正しい
令和7年度第1回第8問(ウ)ISDN配線(端子の使用)③ AもBも正しい
令和6年度第2回第1問(エ)ISDN(デジタル電話機)③ 電話機本体
令和6年度第2回第3問(ア)ISDN(ループバック2)① NT1
令和6年度第2回第3問(イ)ISDN一次群(フレーム構成)② Bのみ正しい
令和6年度第2回第3問(ウ)ISDN(Dチャネル競合制御)⑤ エコーチェック
令和6年度第2回第3問(エ)ISDN(UIフレーム)② UIフレーム
令和6年度第2回第3問(オ)ISDN(切断シーケンス)③ ハ
令和6年度第2回第8問(ア)ISDN配線(終端抵抗)④ 図4
令和6年度第2回第8問(イ)ISDN配線(ポイント・ツー・ポイントの線路長)⑤ 1,000
令和6年度第2回第8問(ウ)ISDN配線(受動バス)③ AもBも正しい
令和6年度第1回第1問(エ)ISDN(DSUの給電)② Bのみ正しい
令和6年度第1回第3問(ア)ISDN(参照点)② Bのみ正しい
令和6年度第1回第3問(イ)ISDN(レイヤ1フレーム)① 48
令和6年度第1回第3問(ウ)ISDN(非確認形情報転送)① Aのみ正しい
令和6年度第1回第3問(エ)ISDN(レイヤ3メッセージ)④ 呼番号
令和6年度第1回第3問(オ)ISDN一次群(特徴)⑤ 伝送路符号として、B8ZS符号を用いている。
令和6年度第1回第8問(ア)ISDN配線(受動バス)⑤ 延長受動バス配線におけるTE相互間(NTに一番近いTEと一番遠いTEとの間)の最…
令和6年度第1回第8問(イ)ISDN配線(終端抵抗・ファントム給電)③ AもBも正しい
令和6年度第1回第8問(ウ)ISDN配線(心線数)④ ニ
令和5年度第2回第1問(エ)ISDN(デジタル電話機)⑤ 電話機本体
令和5年度第2回第3問(ア)ISDN(NT1の機能)② NT1は、フレーム同期の機能を有している。
令和5年度第2回第3問(イ)ISDN(起動・停止手順)④ 起動・停止
令和5年度第2回第3問(ウ)ISDN(TEI)③ TEI
令和5年度第2回第3問(エ)ISDN(呼中断・呼再開)① Aのみ正しい
令和5年度第2回第3問(オ)ISDN一次群(特徴)④ 複数端末が同時に情報を転送するときの手順として、Dチャネル競合制御手順を有してい…
令和5年度第2回第8問(ア)ISDN配線(極性の確認)③ 直流電圧
令和5年度第2回第8問(イ)ISDN配線(終端抵抗の数)④ 4
令和5年度第2回第8問(ウ)ISDN配線(給電電圧)② 40
令和5年度第1回第1問(エ)ISDN(DSU)① Aのみ正しい
令和5年度第1回第3問(ア)ISDN(参照構成)② Bのみ正しい
令和5年度第1回第3問(イ)ISDN(Dチャネル競合制御)④ エコーチェック
令和5年度第1回第3問(ウ)ISDN(情報転送)⑤ 確認形情報転送モードでの情報フレームの転送において、フレームの送受信を制御すると…
令和5年度第1回第3問(エ)ISDN(呼制御シーケンス)③ ハ
令和5年度第1回第3問(オ)ISDN一次群(Fビット)① リモートアラーム表示
令和5年度第1回第8問(ア)ISDN配線(ポイント・ツー・ポイント)① 総合減衰量
令和5年度第1回第8問(イ)ISDN配線(バス配線)④ AもBも正しくない
令和5年度第1回第8問(ウ)ISDN配線(端子配置)⑤ 4、5番端子がDSU側の、3、6番端子が端末機器側の
令和4年度第2回第1問(エ)ISDN一次群(DSUの給電)① Aのみ正しい
令和4年度第2回第3問(ア)ISDN(NT2)① 交換、集線及び伝送路終端の機能がある。
令和4年度第2回第3問(イ)ISDN(フレーム周期)② 250
令和4年度第2回第3問(ウ)ISDN(非確認形情報転送)④ 非確認形情報転送
令和4年度第2回第3問(エ)ISDN(パケット交換モード)② X.25
令和4年度第2回第3問(オ)ISDN一次群(特徴)④ 伝送路符号として、B8ZS符号を用いている。
令和4年度第2回第8問(ア)ISDN配線(ポイント・ツー・ポイントの線路長)④ 1,000
令和4年度第2回第8問(イ)ISDN配線(端子の使用)① Aのみ正しい
令和4年度第2回第8問(ウ)ISDN配線(ポイント・ツー・マルチポイント)⑤ バス配線に多対カッド形ケーブルを用いてアナログ電話回線の配線と混在利用する場合、…
令和4年度第1回第1問(エ)ISDN(DSUの起動)③ L2線がL1線に対して正電位となるリバース
令和4年度第1回第3問(ア)ISDN(ループバック2)④ NT1
令和4年度第1回第3問(イ)ISDN(Dチャネル競合制御)① エコーチェック
令和4年度第1回第3問(ウ)ISDN(DLCI)③ DLCI
令和4年度第1回第3問(エ)ISDN(レイヤ3メッセージ)⑤ プロトコル識別子
令和4年度第1回第3問(オ)ISDN一次群(特徴)③ 複数端末が同時に情報を転送するときの手順として、Dチャネル競合制御手順を有してい…
令和4年度第1回第8問(ア)ISDN配線(端子配置)④ 4、5番端子がDSU側の、3、6番端子が端末機器側の
令和4年度第1回第8問(イ)ISDN配線(終端抵抗の数)⑤ 5
令和4年度第1回第8問(ウ)ISDN配線(配線長)② Bのみ正しい
令和3年度第2回第1問(エ)ISDN(デジタル電話機)④ 電話機本体
令和3年度第2回第3問(ア)ISDN(NT1の機能)④ NT1は、フレーム同期の機能を有している。
令和3年度第2回第3問(イ)ISDN(フレーム周期)③ 250
令和3年度第2回第3問(ウ)ISDN(非確認形情報転送)② Bのみ正しい
令和3年度第2回第3問(エ)ISDN(切断シーケンス)① 16キロビット/秒のD
令和3年度第2回第3問(オ)ISDN一次群(フレーム構成)① Aのみ正しい
令和3年度第2回第8問(ア)ISDN配線(給電電圧)③ 35
令和3年度第2回第8問(イ)ISDN配線(終端抵抗・ファントム給電)④ AもBも正しくない
令和3年度第2回第8問(ウ)ISDN配線(短距離受動バス)② 図2
令和3年度第1回第1問(エ)ISDN(端末アダプタ)③ AもBも正しい
令和3年度第1回第3問(ア)ISDN(参照点)① Aのみ正しい
令和3年度第1回第3問(イ)ISDN(レイヤ1フレーム)② 48
令和3年度第1回第3問(ウ)ISDN(UIフレーム)④ UIフレーム
令和3年度第1回第3問(エ)ISDN(レイヤ3メッセージ・呼番号)① Aのみ正しい
令和3年度第1回第3問(オ)ISDN一次群(Fビット)⑤ リモートアラーム表示
令和3年度第1回第8問(ア)ISDN配線(ポイント・ツー・ポイントの線路長)④ 1,000
令和3年度第1回第8問(イ)ISDN配線(終端抵抗の接続)③ 図3
令和3年度第1回第8問(ウ)ISDN配線(受動バス)① Aのみ正しい

出典:一般財団法人日本データ通信協会 工事担任者試験問題。要点のまとめと解説は当サイトが独自に作成したものです。