技術デジタル式PBXの要点と過去問
技術の第1問(構成・方式)と第7問(設置工事・機能確認試験)で毎回出題されます。ブロック図の穴埋めと、似た名前のサービス機能の区別がポイントです。
内線回路のブロック図(BORSCHT)
アナログ電話機をつなぐ内線回路の機能は、頭文字で BORSCHT と覚えます。
| B | 通話電流供給(電話機へ直流を送る。図では直流監視回路とつながる位置) |
|---|---|
| O | 過電圧保護(電話機側の入口) |
| R | 呼出信号送出(16Hz・75Vなどの高電圧はデジタル通話路を通せないので内線回路側に持つ) |
| S | 監視(ライン回路のオフフック・オンフック検出) |
| C | 符号化・復号(上りが符号器、下りが復号器) |
| H | 2線-4線変換(送信と受信を分けてから符号化する。順序を逆にした文は誤り) |
| T | 試験 |
通話路の2種類のスイッチ
- 時間スイッチ:通話メモリに書き込み、別の順番で読み出して、タイムスロットの時間位置を入れ替える。
- 空間スイッチ:時間位置は変えずに、タイムスロット単位でハイウェイを乗り換える。
外線着信の方式
- PBダイヤルイン:PB信号で内線指定番号を受ける。発信者番号通知は使えない。モデムダイヤルインはモデム信号で発信者番号なども受け取れる。
- 夜間閉塞:内線指定信号が送られず、一般の電話機への着信と同じ手順で夜間受付用電話機に着信する。制御用の着信専用回線を代表群別に設け、交換機に対してL2線に地気を送出する。
- 代表着信:順次サーチは常に優先順位の高い空き内線から選ぶ。均等に使わせたいのは巡回(サイクリック、ラウンドロビン)サーチ。
似た名前のサービス機能
| コールピックアップ | ほかの内線への着信を代理応答 |
|---|---|
| コールパーク | 通話を保留し、別の電話機から取り出す(保留応答) |
| コールトランスファ | 通話中の相手を別の内線へ転送 |
| 内線キャンプオン | 話中の内線が空くのを待って自動で呼び出す |
| コールウェイティング | 通話中に別の着信を知らせ、切り替えて通話(割込み通話) |
| 可変不在転送 | 本人が転送先をその都度登録・変更できる不在転送 |
| IVR | 自動音声応答 |
設置工事
- ビハインドPBX:PBXの内線の先にボタン電話装置をつなぐ方式。PBXから見るとボタン電話装置は内線、ボタン電話装置から見るとPBXの内線は外線。
- サービスクラスの設定で、内線ごとの外線発信規制などを決める。
- 収容するパッケージを分散させ、故障の影響を小さくする。
過去11回の出題一覧(45問)
令和3年度第1回〜令和8年度第1回の総合通信から、この分野の問題を集めました。リンク先の解説ページで、問題文と詳しい解説を確認できます。
| 回 | 問題 | 小テーマ | 正解 |
|---|---|---|---|
| 令和8年度第1回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(内線回路) | ⑥ 復号器 |
| 令和8年度第1回 | 第1問(ウ) | デジタル式PBX(外線応答方式) | ① Aのみ正しい |
| 令和8年度第1回 | 第7問(エ) | PBXの設置工事 | ① Aのみ正しい |
| 令和8年度第1回 | 第7問(オ) | PBXの代表着信(ラウンドロビン) | ④ 代表グループ内の内線がおおむね均等に利用されるように内線を選択する。 |
| 令和7年度第2回 | 第1問(イ) | PBX(ビハインドPBX) | ① ビハインドPBX |
| 令和7年度第2回 | 第1問(ウ) | デジタル式PBX(内線回路) | ① Aのみ正しい |
| 令和7年度第2回 | 第2問(イ) | IP-PBX | ① Aのみ正しい |
| 令和7年度第2回 | 第7問(オ) | PBXの機能確認試験 | ④ コールトランスファ |
| 令和7年度第1回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(空間スイッチ) | ③ 時分割ゲートスイッチ |
| 令和7年度第1回 | 第1問(ウ) | デジタル式PBX(内線回路) | ① Aのみ正しい |
| 令和7年度第1回 | 第7問(オ) | PBXの代表着信(順次サーチ) | ② 順次サーチ |
| 令和6年度第2回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(内線回路) | ① 過電圧保護回路 |
| 令和6年度第2回 | 第1問(ウ) | デジタル式PBX(サービス機能) | ① Aのみ正しい |
| 令和6年度第2回 | 第7問(エ) | PBXの設置工事・災害時優先電話 | ② Bのみ正しい |
| 令和6年度第2回 | 第7問(オ) | PBXの機能確認試験(IVR) | ⑤ IVR |
| 令和6年度第1回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(ライン回路) | ⑤ ライン回路 |
| 令和6年度第1回 | 第1問(ウ) | PBX(夜間閉塞) | ③ 内線指定信号 |
| 令和6年度第1回 | 第2問(イ) | IP-PBX(可変不在転送) | ⑤ 可変不在転送 |
| 令和6年度第1回 | 第7問(オ) | PBXの機能確認試験(キャンプオン) | ③ 内線キャンプオン |
| 令和5年度第2回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(内線回路) | ③ 通話電流供給回路 |
| 令和5年度第2回 | 第1問(ウ) | デジタル式PBX(外線応答方式) | ② Bのみ正しい |
| 令和5年度第2回 | 第7問(エ) | PBXと内線端末の接続 | ① G3ファクシミリ装置は2線式、ISDN端末は4線式 |
| 令和5年度第2回 | 第7問(オ) | PBXの機能確認試験(ハンドオーバ) | ⑤ ハンドオーバ |
| 令和5年度第1回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(通話路) | ③ タイムスロット |
| 令和5年度第1回 | 第1問(ウ) | デジタル式PBX(内線回路) | ② Bのみ正しい |
| 令和5年度第1回 | 第2問(イ) | IP-PBXのサービス | ④ 可変不在転送 |
| 令和5年度第1回 | 第7問(エ) | PBXの設置工事 | ④ ビハインドPBX |
| 令和5年度第1回 | 第7問(オ) | PBXの代表着信 | ④ 内線に優先順位を設け、常に優先順位が高い空いている内線を選択させる |
| 令和4年度第2回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(内線回路) | ⑤ 復号器 |
| 令和4年度第2回 | 第1問(ウ) | PBX(夜間閉塞) | ④ 内線指定信号 |
| 令和4年度第2回 | 第7問(エ) | PBXと内線端末の接続 | ② G3ファクシミリ装置は2線式、ISDN端末は4線式 |
| 令和4年度第2回 | 第7問(オ) | PBXの機能確認試験(コールトランスファ) | ① コールトランスファ |
| 令和4年度第1回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(時間スイッチ) | ③ AもBも正しい |
| 令和4年度第1回 | 第1問(ウ) | デジタル式PBX(サービス機能) | ② Bのみ正しい |
| 令和4年度第1回 | 第2問(イ) | IP-PBX(コールウェイティング) | ④ コールウェイティング |
| 令和4年度第1回 | 第7問(エ) | PBXの設置工事(代表着信・収容) | ② Bのみ正しい |
| 令和4年度第1回 | 第7問(オ) | PBXの機能確認試験(IVR) | ④ IVR |
| 令和3年度第2回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(ライン回路) | ⑤ ライン回路 |
| 令和3年度第2回 | 第1問(ウ) | デジタル式PBX(外線応答方式) | ② Bのみ正しい |
| 令和3年度第2回 | 第7問(エ) | PBXの機能確認試験(キャンプオン) | ⑤ 内線キャンプオン |
| 令和3年度第2回 | 第7問(オ) | PBXの接続工事(2線式・4線式) | ① Aのみ正しい |
| 令和3年度第1回 | 第1問(イ) | デジタル式PBX(内線回路) | ③ 通話電流供給回路 |
| 令和3年度第1回 | 第1問(ウ) | PBX(夜間閉塞) | ① Aのみ正しい |
| 令和3年度第1回 | 第7問(エ) | PBXの設置工事(ビハインドPBX) | ① ビハインドPBX |
| 令和3年度第1回 | 第7問(オ) | PBXのデータ設定 | ① Aのみ正しい |
ほかの分野別まとめ
トラヒック理論JIS X 5150(構内配線)ブール代数ISDN(基本・一次群・配線)端末設備等規則伝送理論電気通信事業法・工事担任者規則有線電気通信法・有線電気通信設備令トランジスタ・半導体電気回路・電磁気論理回路・2進数光配線・光測定LAN・PoE・無線LAN工程管理・品質管理・安全不正アクセス禁止法・電子署名法試験直前チェック
過去問演習で解いてみる出典:一般財団法人日本データ通信協会 工事担任者試験問題。要点のまとめと解説は当サイトが独自に作成したものです。